内容説明
知的向上心がグングンついてくる。まず、真似をする勇気を持て。ベストの勉強法は常に変化する。直感力を鍛える時期とは?20歳の勉強法、40歳の勉強法。脳味噌はゆったりと成長させてやる。伸びる人間・伸びない人間の差。パソコンと勉強の関係。過去を忘れ去れるかどうかがポイント。二人の天才のすがすがしい対話。
目次
第1章 頂点を見て生きる―仲介業者を絶対視すると人生に失敗する
第2章 才能を開花させる秘訣―技術・技能を磨く以前にやるべきことがある
第3章 ベストの勉強法とは何か―勉強にも“総合調整能力”が不可欠である理由
第4章 情報処理能力と実力の関係―パソコンは何を可能にし、限界はどこなのか
第5章 今は、すでに過去である―前進を目指さぬ限り、後退が始まる
第6章 なぜ、大逆転が起こるのか―真剣勝負の醍醐味を明かす
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
デビっちん
30
再読。年齢や環境によってベストの勉強法は常に変化する、常に前進を目指さぬ限り成長は止まり、ついには後退が始まる、という2つの言葉が突き刺さりました。これは、今までに培ったものを一度解体し、再構築すべしと言われているのかもしれません。その過程で勉強法も見直しなさいと。勉強してつけ足すよりも、身につけたものを一度すてる方が難しいんですよね。それをやるからこそ進歩できるのは、米長氏の行動や金言が証明してくれています。2018/07/11
チャー
16
将棋で偉大な成績を残されたお二方が勉強の方法について記した本。対談という形で記されており、それぞれの主張や考えが直接的にわかりやすく伝わる。20年近く前に出版された本であるが、学ぶ姿勢や大切にすべき考え方は今でも大変勉強になる。段階に応じて勉強法を変える必要があるという指摘は確かにと思う、目的はもちろん、習熟度によって取り組む方法や内容も変えていかないと成長が鈍化する。より高みを目指す際に、これで良しと思ってしまうと成長が止まるという指摘は確かにと思う。柔軟に形を変えながら学び続けることが重要。2022/07/28
澄
15
米長・羽生両棋士の対談本。現状に満足していては発展できず、退化していくのみ。歳をとってもその年齢毎に沿った勉強する必要あり。将棋に沿った対談だが、会社勤めの仕事に置き換えてみてもいろいろと参考になる話し多い。2015/05/18
デビっちん
6
「自分は天才だ、才能がある」と思うことからスタート。好きで楽しんでやっていれば長続きする。最初は見よう見真似、真似して覚え、同時に自分の頭で考え、理解へというステップを踏む。周囲が進化している世の中では、現状維持は後退しているのと同じ。師匠の言ったとおりにやったら、師匠止まり。その人が気づいていないことをやらなければならない。高くなりすぎたハードルはくぐるのも手。人生に対する勉強の本。勉強はできないよりできたほうがいいが、もっと大切なことを置き忘れてはいけない。本を何のために読んでいる?2015/09/04
かりん
4
4:《仲介業者の我に総合調整能力を!?》電子積読本。タイトルの「勉強の仕方」以上に話が広がりつつ、将棋の世界に立脚した意見がおもしろい。最初の仲介業者についての話が刺さったし、周りの人が幸せに生きていれば人生観もそれに影響されるという話はふむふむだし、ある勉強をするとある部分ではマイナスなので総合調整能力が必要という話には唸った。大逆転する人は、相手を疲れさせているという視点も楽しかった。天才的な方の個人的経験で国の教育方針とかまで決めるのは危険だが、エピソードから使えるものを拾うのは参考になるな。E2022/11/01