目次
第1章 逆に読むから、歴史は面白い―人間の真実を掴む最高の方法、倒叙法とは(私の中に組みこまれた日本の歴史;食物が日本史を動かしてきた;太平洋戦争も食糧戦争だった;無視できない気候・風土の影響;現代人が洋服を着る理由)
第2章 そもそも日本人とは何だろう―現代日本人の行動様式のルーツと秘密(今のマネー・ブームも、歴史的産物;「土地こそすべて」は日本古来の伝統;すでに江戸時代にあった登校拒否症;オカルト・ブームは、奈良・平安への先祖返り;江戸期に準備されていた今日のビジネス社会)
第3章 逆・現代日本史から見える風景―敗戦の兆候は、歴史を遡れば鮮明に見えてくる(日英同盟と八甲田山雪中行軍が現代の始まり;日露戦争における日本軍の機能主義;太平洋戦争の敗因は、日露戦争の敗利にあり;江戸時代の永い平和が生んだ明治)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
がんぞ
4
本書の書かれた昭和50年代には、まだ江戸時代の記憶、また維新前の人に直接接した人が多くいた。著者の祖父は薩長軍の一員として鳥羽伏見の戦いに参加し…明治5年に尋常中学の教頭となった。校長が生徒の抗議運動に接し、なんと切腹したとき介錯で見事に首を切り落としたという/警察官たる泰平の世の旗本は貧乏で←職人←商人の下の内職で生計を立てた/黒船が来た時、伊能忠敬の精密地図に驚き/1902日英同盟がアメリカと戦争になった遠因、「とうてい勝てない」ロシアと開戦したのは「朝鮮半島の次は日本本土が狙われる」との防衛本能2024/03/11
gongon
3
満州事変の背景が面白かった。出来事の背景をなぜ?と考えていくのは楽しい。教科書では学ばない多くの視点から考えられた。ただ、思いつくままに話されている感じで読むのに苦労。日露戦争の内容、もう一度リベンジして読もう。所々の雑学も面白い。2016/01/03
shikami
3
現代から遡って歴史を語るというやり方が、自分には新鮮だった。日本人は外国からの優れた物を取り込んでしまう民族だが、それは今に始まったことではなく、はるか昔からのことであるということが、よくわかる。また、昔から残っているものも意外とあるのだということに気づかされる。著者はなかなか大胆でユニークな発想をぶちまけていて、ちょっと的外れに感じることもあるが、勢いがあって面白い。2011/10/02
MrO
2
実に35年ぶりの再読2021/10/01
脳疣沼
2
今起きてることは、歴史を振り返れば過去にもあったことだろう、と言う話だが、学問的には論証が足りないかもしれないが、一般向けの本だし、だいたいが、面白ければいいのである。「逆説の日本史」にさえ挫折した人はこの本を読もう。2014/10/14
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