内容説明
生きているようだ、という賛辞は彼女の作品のためのものと言われた、天才人形作家桜田国子。秋せつらは女子大生楓の捜索を依頼されるが、捜し当てた部屋の生活痕は、対象が人外のものであることを告げていた。「ここにいたのは、人間じゃない」楓は、亡くなった娘を偲んで国子が手がけた人形だったのだ。楓と思しき容疑者による殺人が発生し、美貌の人捜し屋になぜか強盗殺人の嫌疑が及んだとき、そこには四人のせつらが…(「“新宿”人形物語」より)。“魔界都市”の人捜しは哀しみが宿命。“絶望”を紡ぐシリーズ最新刊!極美の人捜し屋・秋せつらの活躍を読み切りで愉しめる2年ぶりの短編集。
著者等紹介
菊地秀行[キクチヒデユキ]
1949年、千葉県生まれ。青山学院大学卒業後、雑誌記者の傍ら同人誌に作品を発表し、82年『魔界都市“新宿”』でデビュー。85年『魔界行』(祥伝社刊)三部作が大ヒット、人気作家の座を不動のものとした(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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しゃお
28
秋せつらを主人公にした短編集、〈マン・サーチャー〉シリーズ最新作。「私」の出番は一回のみ。他の作品もせつらの活躍があまり無かったり、いつものように良く分からないまま終わったりしたりで、ちょっと消化不良なところはあるかも。その中で女装で登場の場面は印象的(笑)。せつら対せつらは長編でもっと派手な展開でもって読みたかったかも。2020/06/10
トオル
3
せつこ、華麗にホステスデビュー(笑)2020/05/23
イコ
2
客の後ろに誰かいる? と幽霊屋敷が面白かったかな。2020/11/25
HerrKatze
2
短編は特に何書いてるかわからん文章が多いなあ 書きなぐってるのかもしれんけど主語述語の関連性がおかしくて誰が何したんだかさっぱり 私が一回しか出てこないのはそんなもんかなー 出過ぎても安くなるしね2020/05/23
ナンさん
1
人形やら彼方側に堕ちた区民とか偽せつらとか今回もバラエティに富んでいて楽しませてもらいました♪ 今回はメフィストの登場が無く残念😓2020/07/21