出版社内容情報
西村京太郎[ニシムラキョウタロウ]
著・文・その他
内容説明
長崎取材中のライター松本が失踪、代理を命じられた神山は同地に飛んだ。松本の足取りを追った神山は、NAGASAKIクラブという謎の歴史研究グループ五人組に出会う。彼らは、幕末の貿易商グラバーが日本で初めて走らせた蒸気機関車を、英国の植民地化計画の端緒と見た坂本龍馬が破壊したという説を唱えていた。やがてメンバーの一人の死体が京都の疎水で発見され、協力を依頼された警視庁の十津川は捜査を開始。事件の背後に明治一五〇年を期した歴史論争と、黒い野望が渦巻いていることを掴むが…。
著者等紹介
西村京太郎[ニシムラキョウタロウ]
長崎路面電車の取材で、当地が日本鉄道発祥の地であることを知った時、数多くの鉄道を題材にしてきた著者の創作意欲はなお高まった。昭和38年「歪んだ朝」で第二回オール讀物推理小説新人賞、40年『天使の傷痕』で第十一回江戸川乱歩賞、56年に『終着駅殺人事件』で第三十四回日本推理作家協会賞を受賞。平成16年に日本映画テレビプロデューサー協会エランドール賞特別賞、17年に第八回日本ミステリー文学大賞、22年には第四十五回長谷川伸賞が贈られた。昭和5年、東京生まれ。神奈川県湯河原町の西村京太郎記念館やファンクラブでの読者交流も盛ん。その著作は『十津川警部 予土線に殺意が走る』など600冊を超えた(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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