内容説明
魔界都市“新宿”で最も優秀な結婚詐欺師・鷺尾真吾は“からくり人形”を使役する東北の謎の一族の女当主につけ狙われた。自分と結婚をしなければ周囲を不幸にする、と背く者は首を落とすという術をも使って鷺尾に迫る女。窮余の一策、鷺尾が頼ったのは痩せたキリギリスのような男・ギリス。幻を使うことで本物以上のものを作りだせる「幻工師」だった。二人は執拗な求婚と追跡から逃げ切ることができるのか。そして“新宿”を狙う一族の目的とは!?―。
著者等紹介
菊地秀行[キクチヒデユキ]
1949年、千葉県生まれ。青山学院大学卒業後、雑誌記者の傍ら同人誌に作品を発表し、82年『魔界都市“新宿”』でデビュー。85年『魔界行』(祥伝社刊)三部作が大ヒット、ベストセラー作家の座を不動のものとした(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
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オルガ
2
図書館でレンタル。結婚詐欺師とからくり使いの魔界都市もの。こういう小悪党が主人公というのもなかなか魔界都市の雰囲気にあってると思う。お気に入りは引き篭もってるときに母親たちが押し寄せるとこ。2013/09/24
ryoku
1
結婚詐欺師を巡るからくり人形師の話という感じ。タイトルと表紙から、人形娘が主役かと思ったら違ってた。蛇骨婆は漫画のほうからのゲストですね。あとはいつもの人たちは名前のみの出演のため、これまでより地味な印象の話となっています。2011/09/11
ma-no
1
ゲストキャラクタの出演は『退魔針 紅虫篇』の蛇骨婆さんのみ。せこい結婚詐欺師のキャラクタは、菊地先生らしいユーモアにあふれていて好きなのですが、正直言って、長篇の主役としては地味な印象があるのを否めません。喩えるなら「ブルース」の中篇を、長篇に延ばしたような感じ。ギリスの活躍をもう少し読みたかった。2011/09/02
ジーク
0
偶然にも「からくり人形もの」を続けて読むことに。結婚詐欺師が主役級の魔界ものって…。メフィストが出ないと何だか物足りなく思ってしまうのは仕方ないのかしら。2013/01/27
ユイ
0
見つめた女性を必ず落とす結婚詐欺師とからくり人形師、占い婆さんの話でした。外谷さんらしき人物は登場するも、せんべい屋と医者はほかの魔界都市物のようになだけ一瞬、でした。2011/09/10
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