内容説明
一五年前に死んだ夫の元恋人・野津江を捜してほしい―人捜し屋・秋せつらは奇妙な依頼を受けた。依頼者は夫・光茂祥二から突然離婚を切り出された女・八重。野津江が別の女性に憑依して再生すると祥二は言っているというのだ。せつらは“甦り”の研究者・尾瀬に協力を依頼した。一方、自らが営むせんべい店のバイト娘が突然失踪、せつらは行方を追うことに。やがて二つの事件が絡み合った時、物語は哀切の調べを奏で始めた…。“魔界都市”に似合うのは、悲恋か、邪恋か、狂恋か―。大人気シリーズ3年ぶりの復活。
著者等紹介
菊地秀行[キクチヒデユキ]
1949年、千葉県生まれ。青山学院大学卒業後、雑誌記者の傍ら同人誌に作品を発表し、82年『魔界都市新宿』でデビュー。85年、『魔界行』(祥伝社刊)三部作が大ヒット、人気作家の座を不動のものとした。著作は300冊を超える(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
柊龍司@中四国読メの会&読メ旅&読食コミュ参加中
11
相変わらずの魔界都市クオリティ、魔界都市の外に出ても、話は変わってないような…短編はもう良いから、秋せつらの五冊以上の長編でお願いします。今回の短編で一番気に入ったのは「からくり病」かなぁ2010/09/12
とし
5
借りておいて、昔読んだのをすっかり忘れてた。やっぱ魔界都市モノは、このマンサーチャー・シリーズが昔から一番好きだな~。ブルースなのよね。哀しいのが良いのよ。まんねりだろうがなんだろうが、雰囲気がね。2016/10/31
しゃお
4
うーん、どこかキレがないように感じるのは自分だけでしょうか。アイデアは面白いのだけれど、印象に残りにくい部分があるような。もう少し「私」のせつらにも会いたい。2010/09/07
ユイ
3
3年ぶりとは思えない。待つのに慣れたということでしょうか。なんか嫌ですが。イラストが末弥さんに戻ってる。「影人」は珍しいラストでした。2010/09/04
ryoku
2
からくり病、波の音が気にいりました。影人はあの邂逅の後どうなるんでしょうか? ただ単に時間を口にしただけ?2010/09/23
-
- 和書
- 蒙求・小学 中国の古典