内容説明
「あとは余生を食いつぶすだけだ―」闇社会での凄絶な日々、そしてその報いで母を狂い死にさせてしまった神井政史は、生きる力を喪失し、ペットの葬儀屋を生業としていた。そのカムイの前に現れた男たち。彼らは、葬儀のビデオ・テープが欲しいという。喫茶店経営者の愛犬の葬儀を撮影したビデオをなぜ欲しがるのか?直後、カムイの旧友・柳川武司から連絡が入る。関東の暴力組織幹部となった柳川までもがビデオを譲ってほしいという…。男の再生を精緻に描く傑作ハードボイルド誕生。
著者等紹介
本間香一郎[ホンマコウイチロウ]
1999年、『置き去りの街』で推理文壇にデビュー。京都大学農学部卒業。1940年、京都生まれ
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