内容説明
広告代理店を興した山波四郎を励ます内輪の会が、銀座のクラブで開かれた。そして、偶然居合わせた小井産業総帥・小井大吉と一悶着が持ち上がった。酔った勢いで仲間が彼に絡んだのである。小井は悪名高い政商である。慌ててマダムが仲裁に入ったが、事態は悪化した。小井子飼いの暴力団が介入してきたのである。やがて手打ちが行なわれ、四郎は後日、2百万円を小井に払うこととなった。これが四郎・徳俵組と小井グループとの経済戦争の始まりだった…。一癖も二癖もある人物たちが、欲と色を利用し、法の盲点を衝き、知力の限りを尽くす闘いを描く大型新人の書下ろしコンゲーム・ノベル。