内容説明
ひとり旅で岩手県遠野を訪れた奈良井律子は、雨宿り先で偶然3人の女と知り合った。行を共にした4人は、胸を刺された瀕死の男を発見するが、事件に巻き込まれることを恐れ、見殺しにした。共通の秘密と弱みを背負い、それぞれに殺したい人間を持つ4人は、思惑を秘め4重交換殺人を計画、実行に移すこととなった。それは完全犯罪となるはずであったが…。4人が知り合ったのは偶然なのか?はたして瀕死の男を発見したのも偶然だったのか?4重交換殺人の方法は?やがて、事件は思いもよらぬ展開を見せ始めた…。女の愛と憎悪を描いて定評のある著者が放つ本格推理の傑作!