内容説明
群雄割拠の戦国時代、並み居る武将たちを従え、天下統一を成し遂げた織田信長、豊臣秀吉、徳川家康。彼ら天下人は、いかにして軍事的・政治的勝利を収めるに至ったのか。本書は、三人が成し遂げた軍事革新を明らかにして、戦争と統治の本質に迫るものである。具体的には、織田軍の革新性、長篠の戦いで鉄砲よりも注目すべきこと、秀吉の奇策や大軍移動を可能にしたシステム、なぜ秀吉はデスクワークを重んじたのか、家康の性欲を減退させるほど苦しめた武将とは、家康の幕府防衛構想…など。戦国時代はどのように推移し、終焉したのか。その答えがここにある。
目次
序章 戦国時代の真実(軍事力とは経済力;合戦を変えた鉄砲と足軽 ほか)
第1部 織田信長―戦国時代に革命をもたらした発想と行動(なぜ絶対権力者になれたのか;信長を救った三人の家臣 ほか)
第2部 豊臣秀吉―史上初の兵站システム、桁違いの規模とスピード(なぜ信長の目に留まったのか;奇襲成功、城持ちになる ほか)
第3部 徳川家康―戦わずして敵を屈服させる、最大の軍事革新(「苦難に満ちた人質生活」ではない;信長の罠、家康の成功 ほか)
終章 なぜ天下を取れたのか(戦国最強の武将は誰か;信長なくして、戦国時代は終わらなかった ほか)
著者等紹介
本郷和人[ホンゴウカズト]
東京大学史料編纂所教授、博士(文学)。1960年、東京都生まれ。1983年、東京大学文学部卒業。1988年、同大学院人文科学研究科博士課程単位取得退学。同年、東京大学史料編纂所に入所、『大日本史料』第5編の編纂にあたる。東京大学大学院情報学環准教授を経て、現職。専門は中世政治史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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