内容説明
政府が掲げる「Society 5.0」では、人とAIが共存する社会が謳われている。そんな「数理資本主義」とも言われる時代に求められるのが数学だ。本書は、個別指導塾で数学の面白さを伝えてきた著者が、「AIリテラシー」を身につけるうえで欠かせない数学の神髄を具体的、かつ易しく解説したものである。取り上げるのは、「統計」「微分積分」「線形代数」「トポロジー」の4分野。難解な数式を解く必要はなく、数学者のエピソードや身近な例で解説された概念を知るだけで、新しい時代を生きる知識が得られるだろう。これまで数学を敬遠してきた文系ビジネスパーソンこそ是非手に取ってほしい。
目次
第1章 統計(「2つの統計」について;場合の数のイロハ;確率のイロハ;条件付確率;代表値;分散と標準偏差;散布図と相関係数;確率分布;中心極限定理;仮説検定)
第2章 微分積分(関数とは?;関数の理解はなぜ大切なのか;関数とグラフ;関数を調べる;微分とは?;積分とは?;微積分の基本定理)
第3章 線形代数(線形代数とは;ベクトルと数の違い;ベクトルの基礎;ベクトルの内積と外積;行列の挿入;行列の積;逆行列とは;鍵を握る「行列式」;線形変換)
第3・5章 トポロジー(「同じ」とはどういうことか?;トポロジーの端緒となったオイラーの2つの研究;なぜトポロジーが注目されているのか)
著者等紹介
永野裕之[ナガノヒロユキ]
永野数学塾塾長。東京大学理学部地球惑星物理学科卒業。同大学院宇宙科学研究所(現JAXA)中退。高校時代には広中平祐氏主催の「数理の翼セミナー」に東京都代表として参加。レストラン(オーベルジュ)経営、ウィーン国立音楽大学(指揮科)への留学を経て、現在はオンライン個別指導塾・永野数学塾(大人の数学塾)の塾長を務める(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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