内容説明
六十歳の坂を過ぎるころ、これまで登ってきた人生の道が途絶えてしまったようで戸惑う人も多いだろう。六十代は、長年勤めた会社をリタイアしたり、健康や老後の生活に対する不安が芽生える時期である。しかし、新しい骨太な人生を再構築するうえで、この時に『論語』を読み返すことは重要だと著者は言う。「人生百年時代」といわれる今、『論語』を自分の人生に重ね合わせながら読むことで、向上心をもって教養を高めていく楽しみや、社会に貢献しながら自分と次世代をつなぐ生き方が見えてくる。不安を乗り越え、より豊かな人生をつくる『論語』の教えを紹介しよう。
目次
1章 学びが頭と心を柔らかくする
2章 一つの価値観を貫く
3章 敬愛される年配者になる
4章 次世代を導く
5章 「君子」を目指す
付章 人生をより豊かにする『論語』のことばプラス50
著者等紹介
齋藤孝[サイトウタカシ]
明治大学文学部教授。1960年、静岡県生まれ。東京大学法学部卒業。同大学院教育学研究科博士課程等を経て、現職。専門は教育学、身体論、コミュニケーション論。著書に『声に出して読みたい日本語』(草思社 毎日出版文化賞特別賞受賞)、『身体感覚を取り戻す』(NHKブックス 新潮学芸賞受賞)など多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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