朝日新書<br> 一億三千万人のための『歎異抄』

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朝日新書
一億三千万人のための『歎異抄』

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  • サイズ 新書判/ページ数 224p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784022952394
  • NDC分類 188.74
  • Cコード C0295

出版社内容情報

今まで誰も読んだことがない みずみずしい「ぼくたちのことば」になった『歎異抄』 それは親鸞の『君たちはどう生きるか』だった*戦乱と飢餓と天災の中世に生まれ、何百年も人びとを魅了しつづけてきた、日本でいちばん有名な宗教の本『歎異抄』が、再び巡って来た混沌の時代に、まったく新しい、一億三千万人のための「今のことば」になって蘇る。「他力本願」「悪人正機」「地獄こそ我がすみか」ってなんだ!*釈徹宗先生推薦! 浄土真宗本願寺派・如来寺住職、相愛大学学長『歎異抄』ワールドに、新しい風が吹いた。これまで『歎異抄』を何度読んでもピンと来なかった人は、とくに本書を手に取ってほしい。*「目次」からその二 ジゴクこそわたしにふさわしい場所その三 悪人だからこそゴクラクに行けるんだその九 ぼくは告白したその十三 「人を千人殺してみろ」と「あの方」はいったその十四 みんなを救う、ひとりも捨てないその十五 アミダの「ホンガン」という「船」に乗り、ぼくらの     「苦海」を渡り、いつかジョウドの岸辺にたどり着く*宗教ってなんだ(『歎異抄』(タンニショウ)を「翻訳」しながら考えたこと)ネンブツと文学/ただひとりのために/正しそうなものには気をつけろ

内容説明

今まで誰も読んだことがないみずみずしい「ぼくたちのことば」になった『歎異抄』。それは親鸞の『君たちはどう生きるか』だった。戦乱と飢餓と天災の中世に生まれ、何百年も人びとを魅了しつづけてきた日本でいちばん有名な宗教の本『歎異抄』が、再び巡って来た混沌の時代にまったく新しい、一億三千万人のための「今のことば」になって蘇る。「他力本願」「悪人正機」「地獄こそ我がすみか」ってなんだ!

目次

1(アミダのお誓い;ジゴクこそわたしにふさわしい場所;悪人だからこそゴクラクに行けるんだ;ジヒってなんだ;いくらネンブツをとなえても誰も救えない;ネンブツはアミダからの贈りものだ;ネンブツは自由だ;ネンブツは、「修行」でも「善行」でもない;ぼくは告白した)
2(もしくは、ぼく自身のための序文;アミダのお誓いの不思議な力;信じてもいいし信じなくてもかまわない;「人を千人殺してみろ」と「あの方」はいった;みんなを救う、ひとりも捨てない;アミダの「ホンガン」という「船」に乗り、ぼくらの「苦海」を渡り、いつかジョウドの岸辺にたどり着く;ほんとうの「回心(エシン)」は生涯にただいちど
ジョウドのかたすみに転生(テンショウ)したって大丈夫
寄進やお布施なんか必要ない)
宗教ってなんだ(『歎異抄(タンニショウ)』を「翻訳」しながら考えたこと)

著者等紹介

高橋源一郎[タカハシゲンイチロウ]
1951年広島県生まれ。作家、明治学院大学名誉教授。横浜国立大学経済学部中退。81年『さようなら、ギャングたち』で群像新人長編小説賞優秀作となる。88年『優雅で感傷的な日本野球』で三島由紀夫賞、2002年『日本文学盛衰史』で伊藤整文学賞、12年『さよならクリストファー・ロビン』で谷崎潤一郎賞を受賞。2020年3月下旬よりNHK第一ラジオ「高橋源一郎の飛ぶ教室」でパーソナリティをつとめる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

あらた

51
有名な「善人なほもつて往生をとぐ。いはんや悪人をや。」の歎異抄の超訳。一貫して世界の大きさと翻って人間個人の小ささを説いているように思う。それを理解すれば個々人の善悪の違いなど微々たるものということなのだろう。 「しょせん人間がおかす程度の悪などが、浄土へ行く妨げになることはない。」、「近いからこそいっそう憎しみあうのだ。ほとんど同じだからこそわずかな違いにいらだつのだ。」 グサリとくる。2024/02/24

おたま

48
作家・高橋源一郎による『歎異抄』の現代語訳。さすが小説家だけあって、具体的な場面と語りを通して、親鸞の言葉を蘇らせている。この中に、阿弥陀仏の教えは親鸞ただ一人を救うために述べられた、あるいは太宰治の小説も読む人一人のために書かれた、かのように思われるとしている。だからこの『歎異抄』は高橋源一郎が読み取ったものとなっている。しかし、それは読者にも個的に語りかけられ、その読者の『歎異抄』を触発するために書かれている。まあ、全ては阿弥陀仏にすがり、全的に身をゆだね、ネンブツさえ唱えれば(もしかすると、⇒2024/01/18

pirokichi

25
「彼らの」でなく、「ぼくの」、「ぼく」高橋源一郎が理解した「シンランのことば」。「歎異抄を読む前に」「歎異抄(現代語訳)」「宗教ってなんだ(歎異抄を翻訳しながら考えたこと)」「名前を呼ぶこと(あとがきに代えて)」「親鸞の時代年表」「歎異抄(原文)」が収録されている。現代語訳は平易な文章で一瞬わかったような気になるが、内容は奥が深いため、やっぱりむずかしい。ただ親鸞を「フジイくん」と心の中で呼ぶ著者の親鸞との向き合い方、アプローチの仕方は独特で、その仕方で「わたし」も一歩近づけそうな気がした。2024/04/07

ryohjin

20
とても面白く読めました。「注」を使わずくだけた言葉での現代語訳は、「シンラン」と「ユイエン」の想いが強く伝わってきます。原文と合わせ読んで『歎異抄』のイメージに立体感が加わりました。著者が語る部分では、「ひとへに親鸞ひとりがためなりけり」が太宰治への「わたしのために書かれた作品のよう」という感想と比べられて納得、今までひっかかっていたこの部分を受け止めることができました。苦しんでいた「ふつうの人」を救おうとした親鸞の思想を「ネンブツをとなえる」「それだけでいいのだ」といいきった作家の感性に感じ入りました。2024/04/16

特盛

20
評価3.8/5。歎異抄、名前をよく聞く。NHKの100分で名著でも取り上げられてた。無人島に一冊持って行くならこの本というのも聞いたことがある。どういうこと?と手に取った。本書は歎異抄の超訳だ。当時の人が読んだ感覚を大事にくだけて書いているのが面白い。「阿弥陀は人を一人残らず救うと決心した。我々はそれにすがり全部お任せし、その名を唱えることしかできない。救われるか分からないし、自分も迷うけど、それしかない。」悪人正機や他力本願など、革命的だったのだろう。強烈な迫害を受けた法然と親鸞。ある意味パンクスだ。2024/02/21

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