祥伝社新書<br> 昭和陸軍 七つの転換点

個数:

祥伝社新書
昭和陸軍 七つの転換点

  • ウェブストアに3冊在庫がございます。(2025年06月03日 05時27分現在)
    通常、ご注文翌日~2日後に出荷されます。
  • 出荷予定日とご注意事項
    ※上記を必ずご確認ください

    【ご注意事項】 ※必ずお読みください
    ◆在庫数は刻々と変動しており、ご注文手続き中に減ることもございます。
    ◆在庫数以上の数量をご注文の場合には、超過した分はお取り寄せとなり日数がかかります。入手できないこともございます。
    ◆事情により出荷が遅れる場合がございます。
    ◆お届け日のご指定は承っておりません。
    ◆「帯」はお付けできない場合がございます。
    ◆画像の表紙や帯等は実物とは異なる場合があります。
    ◆特に表記のない限り特典はありません。
    ◆別冊解答などの付属品はお付けできない場合がございます。
  • ●3Dセキュア導入とクレジットカードによるお支払いについて
    ●店舗受取サービス(送料無料)もご利用いただけます。
    ご注文ステップ「お届け先情報設定」にてお受け取り店をご指定ください。尚、受取店舗限定の特典はお付けできません。詳細はこちら
  • サイズ 新書判/ページ数 272p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784396116354
  • NDC分類 210.7
  • Cコード C0221

出版社内容情報

なぜ、日本は戦争へと突き進んだのか
陸軍は無策で無謀な日米戦争に突き進んだ――。この見方を、著者は否定する。陸軍は昭和に入ると変質し、一夕会・統制派が実権を握る。彼らは第一次世界大戦後、次なる世界大戦が予想されるなか、それにともなう国家戦略を有していた。しかし、それは刻一刻と変化する国際情勢に対応するなかで変容・転換を余儀なくされ、徐々に日本の選択肢が狭まり、日米開戦に至った。本書は、昭和戦前期の七つの事件や事例を取り上げ、その背後にある陸軍の思想・戦略を検討することで、日米開戦に至る道筋を明らかにするものである。みえてきたのは、今も変わらぬ地政学的条件に縛られた日本の姿であり、抗えない宿命ともいえるものだった。

内容説明

陸軍は無策で無謀な日米戦争に突き進んだ―。この見方を、著者は否定する。陸軍は昭和に入ると変質し、一夕会・統制派が実権を握る。彼らは第一次世界大戦後、次なる世界大戦が予想されるなか、それにともなう国家戦略を有していた。しかし、それは刻一刻と変化する国際情勢に対応するなかで変容・転換を余儀なくされ、徐々に日本の選択肢が狭まり、日米開戦に至った。本書は、昭和戦前期の七つの事件や事例を取り上げ、その背後にある陸軍の思想・戦略を検討することで、日米開戦に至る道筋を明らかにするものである。みえてきたのは、今も変わらぬ地政学的条件に縛られた日本の姿であり、抗えない宿命ともいえるものだった。

目次

第1章 柳条湖事件―永田鉄山の戦略構想と一夕会
第2章 五・一五事件―事前に計画を知っていた陸軍中央
第3章 二・二六事件―昭和陸軍を動かした統制派の伸張
第4章 盧溝橋事件―日中戦争は太平洋戦争の引き金ではない
第5章 「時局処理要綱」の策定―欧州大戦と武藤章の戦略構想
第6章 日独伊三国同盟―対米戦争は望まず、されど…
第7章 南部仏印進駐―日米開戦の原因は関特演だった
終章 聖断―昭和陸軍の終焉と日本の限界

著者等紹介

川田稔[カワダミノル]
1947年、高知県生まれ。1978年、名古屋大学大学院法学研究科博士課程単位取得退学。法学博士。専門は政治外交史、政治思想史。名古屋大学大学院教授などを経て、名古屋大学名誉教授、日本福祉大学名誉教授。著書に『昭和陸軍の軌跡』(山本七平賞受賞)など(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

skunk_c

66
昭和陸軍研究の大家による、アジア太平洋戦争へ向かうプロセスにおける陸軍の転換点を考察したもの。五・一五や二・二六事件のような当然と思えるものもあるが、1939年ヨーロッパ大戦開始後の「時局処理要綱」をそのひとつに取り上げているのが興味深い。全体を通じて、統制派の功罪を軸にしているが、永田、石原の戦略がどのように継承された(されなかった)かがちょっと見えにくい。したがって官僚的な性格が強調されて終わっているように思った。また、特に米英首脳の判断について、多くの論拠が明示されていないのが残念。評価が難しい。2021/09/15

kawa

38
(再読)「武藤章 昭和陸軍最後の戦略家」読み中の同著者既読本。パラパラめくっていたら面白くて再読了。昭和陸軍の主流宇垣派の対抗勢力の若手エリートが集まる一夕(いっせき)会。総動員国家戦を構想する永田鉄山、満州事変を仕切る石原莞爾、2.26事件での統制派と皇道派の分裂、皇道派による永田暗殺、石原が止めるのを振り切って日中戦争拡大に走る武藤章、武藤の懸念をものともせずにソ連侵攻想と日米開戦にのめり込む田中新一。戦略家が消え、東條に日本の命運が…。陸軍エリート参謀の動向を通じてあの戦争の悲劇がクリアーに蘇る。2023/09/08

kawa

29
著者によると、太平洋戦前の日本のシナリオは、ドイツがイギリスを攻略、日独伊ソ4ケ国によってアメリカ封じ込め、南方資源を確保、だったと言う。しかし、予想外の独ソ戦の勃発で、日本のソ侵攻をおそれたアメリカ(ソが負けると、次はドイツのイギリス攻略と連想)は、日本への石油全面禁輸を行い、窮した日本がハワイ急襲に至ったというのが大雑把な見立て。その上で、当時、ドイツのイギリス上陸は困難、独のソ連侵攻は近いという情報がありながら、それらを活かせず次善の選択肢を持ちえなかったことが日本の失敗の原因と説く。(コメントへ)2022/08/06

金吾

24
○そういう見方もあるなあと気付かされる視点があり面白かったです。当時の日本も戦後言われているような場当たりのみではないということは常識的に考えて理解できました。独ソ開戦の時点で日本のシナリオが崩れているので、大きく政策を変える必要があったのだろうなと思います。2024/07/05

CTC

13
8月の祥伝社新書新刊。『昭和陸軍の軌跡』他の川田稔氏による日米開戦経緯を題材にする1冊。氏の著作の中で最も平易な読み物になっており、史料活用も「引用は最小限に抑え」て大意のみを記すなど、理解のしやすさに重きを置いたつくりになっている(逆に申せば各推論の根拠が判り辛いという問題はあるが…このレーベルだしね…ポピュラリティ重視…過去著書を遡るきっかけになれば、ですな)。当時を“パワーポリティクスの貫徹する世界”(過去著作に登場する表現)と捉えると…確かにね、各国の意思決定経緯や錯綜の要因が明確に見えてくる。2021/09/17

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/18388799
  • ご注意事項

    ご注意
    リンク先のウェブサイトは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」のページで、紀伊國屋書店のウェブサイトではなく、紀伊國屋書店の管理下にはないものです。
    この告知で掲載しているウェブサイトのアドレスについては、当ページ作成時点のものです。ウェブサイトのアドレスについては廃止や変更されることがあります。
    最新のアドレスについては、お客様ご自身でご確認ください。
    リンク先のウェブサイトについては、「株式会社ブックウォーカー」にご確認ください。

最近チェックした商品