出版社内容情報
軍医総監と文豪。鴎外の二つの像を独自の視座から描いて遺作となった表題作に、「暗い血の旋舞」「形影」を併録。解説・沼野充義
内容説明
森鴎外、クーデンホーフ光子、菊池寛。独自の視座から描く評伝。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
マカロニ マカロン
10
個人の感想です:A-。鷗外全集は全38巻、松本清張全集は全66巻。漱石より鷗外を評価する多作家清張氏が多作家鷗外の評伝を書いているが、特に官僚・軍医という職業を持ちながら翻訳、小説、和歌、史伝など多彩な執筆をしたことへのリスペクトが感じられる。本書で特に面白かったのは、最初の妻赤松登志子との破婚の経緯。男爵の赤松家からは嫁と共に老女、女中のチームが随行し、鷗外を「殿様」と呼び、家計への圧迫が強く、最初歓迎した母峰子は急先鋒となり激しい嫁姑紛争になったようだ。『半日』でも鷗外の冷ややかな目線が感じられる2023/08/21
さとっぺ
1
両像・森鴎外のみ読了。森鴎外の軍医・官吏としてのエリートっぷりに驚嘆。2008/11/15
まるー1
0
クーデンホフミツコだけ読了。2009/02/26
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