内容説明
あなたは日本国憲法についてどれくらい知っているだろうか。著者は、この憲法は“突っ込みどころ”満載でおかしな点がいっぱいあると言う。その説明に、目から鱗が落ちるのはもちろん、思わず笑ってしまうことも。しかし、笑ってばかりもいられない。今や尖閣諸島沖には中国船が遊弋し、ロシア・北朝鮮・韓国など周囲は敵対国ばかり。この状況を作り出したのもまた日本国憲法である。はたして、この国はどのように守られてきたのか。安全保障について、日本史から読み解いていく。
目次
第1章 日本国憲法はおかしい
第2章 第九条に殺される
第3章 この国はどうやって守られてきたか
第4章 日本における「天皇」の存在
第5章 憲法誕生時にしかけられた罠
終章 今こそ憲法改正を!
特別付録 え、こんなのも!?各国憲法の前文
著者等紹介
百田尚樹[ヒャクタナオキ]
1956年、大阪市生まれ。同志社大学中退。放送作家として、「探偵!ナイトスクープ」等の番組構成を手掛ける。2006年に『永遠の0』で作家デビュー。2013年に『海賊とよばれた男』で第10回本屋大賞を受賞。著書多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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starbro
226
百田 尚樹は、ほとんどの作品を読んでいる作家です。憲法に関する著者の何時もながらの主張、あまり新鮮味はありません。個人的には、戦後75年以上憲法を変えずにやってきていて、勝手な解釈をして時代に合わせているので、何とかなると思いますし、本当にダメならもっと真剣な議論がなされてしかるべきですが、あまり必要性は感じられません。しかし中国の憲法の前文には驚きました。台湾の国民は知っているのでしょうか? 2021/02/09
tamami
69
読み終わってしばらく今本書刊行された意味などを考えていました。内容的には、日頃百田さんが日本国憲法や戦後日本の立ち位置について表明されている事柄が多く、目新しさはあまりないのですが、彼の日本愛と近未来の日本についての危惧の念が痛いほど伝わってきました。最後には憲法9条の改憲私案も書かれていますが、残念ながらというか、私は、幕末黒船が太平の眠りを覚ましたように、現代の黒船が到来でもしない限り、当分はこの条文の改定は難しいのではないかと思っています。今は、その黒船がたった四はいほどに留まることを願うのみです。2020/12/14
NICKNAME
46
初百田氏著書。とても分かり易く日本の憲法というか日本の問題を説明してくれている。正直百田氏には以前から漠然としたアレルギーを持っていたがそのアレルギー自体が馬鹿げていることにやっと気が付きこうして読んでみると改めてそれを実感した。2021/02/10
まふぃー
46
「わかりやすくて、爆笑するほど面白くて、震えがくるほど怖い。」の帯に惹かれ購入。憲法も安保も天皇制も分かりやすく学べる1冊❗️百田尚樹の熱い改憲への想いが伝わり個人的に読んで良かった。日本は地理的・政治的 に無理だと分かっててもNATOに加盟できればなぁ🤔2021/02/04
謙信公
41
突っ込みどころ満載の憲法や安全保障、天皇制も学べる。憲法は時代に合わせて変えるもの。成立から70年以上も経ち、国際法違反の押しつけ憲法ならば改憲する正当な理由がある。他国を褒めちぎる前文。日本人とは何なのか?ネットのない時代、国民は偏向報道やバイアスのかかった情報しか知り得なかったが、ネットの普及で史実を知る機会が増え、これはおかしいと考える人が増えた。ただ、平和ボケ日本人に改憲は厳しい。あってはならないが、国土のどこかにミサイルが落ちるか、紛争等で自衛官が1人でも亡くなるようなことがあれば、もしかして?2023/11/22