内容説明
日本史のなかで、七〇〇年にわたり政権の座にあった武家。その中心である将軍が日本史におよぼした影響について、将軍八人と将軍にならなかった二人から読み解いていく。鎮東将軍、征西将軍などさまざまな将軍があるなかでなぜ征夷大将軍だけが武家の棟梁とされ、幕府を開くことができたのか。将軍権力(軍事と政治)はどのように変化していったのか。そして、彼らは日本史をどう変えたのか。中世政治史を専門とする東大史料編纂所教授と、『家康、江戸を建てる』などで知られる直木賞作家が、知識と想像力の限りを尽くして、命題に迫る!
目次
序 将軍とは何か
第1章 坂上田村麻呂―すべてはここから始まった
第2章 源頼朝―頼朝が望んだのは征夷大将軍ではない!?
第3章 足利尊氏―うかがい知れない英雄の心中
第4章 足利義満―最大の権力者が求めたもの
第5章 織田信長と豊臣秀吉―将軍権威を必要としなかった覇者
第6章 徳川家康―今も影響を与え続けている家康の選択
第7章 徳川吉宗―幕府中興の祖がなしえなかったこと
第8章 徳川慶喜―英明か、凡庸か。勝利者か、敗残者か
第9章 西郷隆盛―近代最初の将軍であり、封建制最後の将軍
結 将軍が日本史に果たした役割
著者等紹介
本郷和人[ホンゴウカズト]
東京大学史料編纂所教授、博士(文学)。1960年東京都生まれ。東京大学文学部卒業、同大学院人文科学研究科博士課程単位取得退学。東京大学史料編纂所に入所、東京大学大学院情報学環准教授を経て、現職。専門は中世政治史
門井慶喜[カドイヨシノブ]
小説家。1971年群馬県生まれ。同志社大学文学部卒業。2003年「キッドナッパーズ」で第42回オール讀物推理小説新人賞、2016年『マジカル・ヒストリー・ツアー』で第69回日本推理協会賞(評論その他の部門)、2018年『銀河鉄道の父』で第158回直木賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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