出版社内容情報
小嶋 勝利[コジマ カツトシ]
著・文・その他
内容説明
いい施設だと評判だったのに、入居したらひどい目に遭った―。老人ホーム選びで口コミはまるで頼りにならない。それはなぜか。そのホームが合うか合わないかは、人によってまったく違うからだ。複数の施設で介護の仕事をし、現在は日本最大級の老人ホーム紹介センター「みんかい」を運営する著者は、老人ホームのすべてを知る第一人者である。では、何を基準に選んだらいいのか。高いお金を出せば解決するのか。入居者は何を心掛けるべきなのか。世間で語られている誤解と偏見を排して、真実の姿を明らかにする本書に、その答えがあります。入る前にわかる、老人ホームの世界!
目次
第1章 老人ホームには「流派」がある
第2章 ホーム職員の実態を知る
第3章 老人ホーム崩壊
第4章 介護保険事業の本質を知ろう
第5章 老人ホームで好かれる人、嫌われる人
第6章 介護とは、実は「お金」の話
著者等紹介
小嶋勝利[コジマカツトシ]
1965年、神奈川県生まれ。長年、大小さまざまな老人ホームに介護職員や施設管理者として勤務した後、民間介護施設紹介センター「みんかい」の経営スタッフとなる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
1 ~ 1件/全1件
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ニッポンの社長ケツそっくりおじさん・寺
80
この題名と帯文を見るとスキャンダラスな本に思えるが、至って真っ当な良書である。介護の現状を扱った本と言えば、中村淳彦の『崩壊する介護現場』その他の著作が目立つが、あれはいずれも極端である。私の住む田舎ではあんな内容はほぼ当てはまらない。平均的な介護現場や職員・利用者(とその家族)の姿が本書にある。本当にこんなものである。老人ホーム選びの話がメインだが、著者の言う通り週刊誌でよくやるランキングやネットのクチコミは概ね当てにならないと思う。全く報じられない良い老人ホームは案外たくさんある。お薦めして良い1冊。2018/05/16
ネギっ子gen
64
【介護とは、実は「お金」の話】隣人トラブルへの対応や快適なホームはどう探すかなど、介護の現場を経験し、相談者のニーズに合った施設を提案している民間介護施設紹介センター「みんかい」経営スタッフが、有料老人ホームの裏話などを語り、様々な疑問に答えた新書。<「有料老人ホーム」は、かつて一部の富裕層高齢者だけのものでした。しかし現在、有料老人ホームは広く一般化し、多くの高齢者の終の棲家として定着しつつあります。本書は、そんな有料老人ホームに入居を検討している多くの高齢者や、その家族の指南書として書き上げた>と。⇒2023/08/25
おかむら
39
比較的安く入れる特別養護老人ホーム(でも介護度3以上とか待機多し等で入りにくい).ではなく、民間の有料老人ホームの選び方について書かれた本。ネットの口コミがいかに当てにならないかよくわかる。国側、経営側、職員側、利用者側、家族側のそれぞれの立場や思惑に納得。いざ私が利用するであろう近い将来まで介護保険の仕組みが持つか心配になる。あと和民が介護業界に参入してから老人ホーム全体の食事が格段にレベルアップしたそう。和民をちょっと見直したわ。そしてやはり老後の生活、最後は金次第という結論もリアル。金かー。2018/05/12
もりやまたけよし
31
身近な存在なのによく中身が分かっていない老人ホームの実情がよくわかりました。実際に携わっている人だけに、ポイントを絞ってくれてありがたい。2018/09/12
ごへいもち
21
著者になかなか共感出来ず。需要に追いつかない発達途上の様子の業界。2022/06/14