内容説明
結論から言うと、アメリカと北朝鮮は必ず戦争を起こす。あとは、どちらが先に手を出すか。やる時は奇襲だ。周辺国でも、口先では「まず対話ありき」と言っているが、その裏では被害と戦後処理の想定が進んでいる。そんななか、信頼のおける英国王立機関の専門家が、第二次朝鮮戦争について論文を発表した。「米朝衝突の可能性を前提とした上で、わが国はどう対処すべきか」というテーマである。もはや、半島有事は東アジアだけの問題ではない。それは、米中関係はもちろん、ロシア、インド、中東、ヨーロッパを巻き込んだ世界大戦の火種となる可能性が高い。
目次
1章 北朝鮮は何をしたいのか
2章 第二次朝鮮戦争の見取り図
3章 北朝鮮の核が日本に落ちるとき
4章 トランプ政権の軋みと将来
5章 第三次世界大戦に突入する中国
6章 危険なロシア
7章 深まる中東の混迷
8章 朝鮮危機から第三次世界大戦へ
著者等紹介
柏原竜一[カシハラリュウイチ]
1964年(昭和39)生まれ。京都大学文学部西洋史学科、同大学文学部フランス語学・文学科卒。ジャーナリスト、情報史専門家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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AICHAN
32
図書館本。北朝鮮発の第三次世界大戦が起こることを数年前までは私も想像していた。この著者はこの本を2017年に書いた。当時なら十分に起こり得ると多くの人が思っただろう。しかし今は違う。トランプのアメリカが動く気配がないからだ。まあ、そのほうがいいのだけど。2020/06/13
James Hayashi
26
ジャーナリスト、18年著。英国王立防衛安全保障研究所の副所長チャルマーズ教授の次期朝鮮戦争に関する論文(17年発表)を解説。米国が北朝鮮を攻撃した場合をシュミレートしている。日本から見ると北朝鮮は孤立している様だがな、パキスタンやイランなど同胞ともいえる付き合いのある国にも注目。戦争後の占領政策もイラクで失敗を経験している米国は慎重にならざるを得ない。米国の開戦があれば中国も黙っていまい。北朝鮮を押さえ込んだとしても、米国と中国は国境でにらめ合う事になり、続く緊張関係だけでなく場合によっては 続く→2019/06/10
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