内容説明
江戸の警察機構(町奉行、与力、同心、岡っ引き、火付盗賊改方、関東取締出役など)や名裁判、有名盗賊、刑罰についてくわしく解説する。江戸時代は武士が威張り、町民に無理難題を押し付けたと思われがちだが、意外と民意に心配りした様子も見えてくる。驚きの歴史を知る、捕物帳ファン必読の書。
目次
第1章 江戸の町奉行
第2章 与力・同心・岡っ引き
第3章 裁判・刑罰・盗賊
第4章 江戸の自治
第5章 火付盗賊改方
第6章 牢屋敷
第7章 関東取締出役・代官
著者等紹介
山本博文[ヤマモトヒロフミ]
1957年、岡山県生まれ。東京大学文学部国史学科卒業。文学博士。東京大学史料編纂所教授。専門は近世日本政治・外交史。『江戸お留守居役の日記』(講談社学術文庫)で第40回日本エッセイスト・クラブ賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ポメ子
6
時代小説でおなじみの、与力や、同心、火付盗賊改、代官、牢屋敷などの他、町の仕組みなども記されていて、わかりやすく勉強になり、付箋をつける箇所が沢山ありました。鬼平のモデルになった長谷川平蔵と田沼意次との関係も意外でした。今後も時代小説を読みながらこの本を見直ししそうです。2018/06/12
imatai
0
時代劇に出てくる捕物帳の成り立ちや仕組みがわかりやすくまとめられており、とても面白かったです。奉行、与力、同心、岡っ引きや、あまり馴染みのない遠方奉行の話など、当時の公共安全の仕組みがまとめられてます。また鬼平、大岡越前、遠山の金さんなどの、実在した時代劇のスターの実態等も記載されており、時代劇好きにはオススメの一冊です。2015/12/24
Kiyoshi Utsugi
0
江戸の警察機構である町奉行、与力、同心、岡っ引き、火付盗賊改方、関東取締出役や名裁判、有名盗賊、刑罰について解説したものです。 町奉行として有名なところでは、大岡忠相、遠山景元(遠山の金さん)、盗賊として有名なところでは、鼠小僧次郎吉、日本左衛門、鬼坊主清吉(鬼平犯科帳にも出てきました。)が取りあげられています。2015/12/23