内容説明
腸のなかには100兆個・1キログラムの腸内細菌が棲みつき、それらが花畑のような敷き詰められた腸内フローラを形成しています。本書は、腸内細菌と腸内フローラが人体に及ぼすしくみと、どうすれば健康になるかをわかりやすく解説。ヨーグルトの正しい摂り方、腸内フローラを整える食事、最新治療「便移植」などを紹介します。
目次
第1章 腸内細菌を育てる
第2章 腸内フローラを整える
第3章 腸管免疫を高める
第4章 腸が元気になる食事
第5章 便でわかる病気の徴候
終章 人体の不思議
著者等紹介
光岡知足[ミツオカトモタリ]
東京大学名誉教授、農学博士、微生物学者。1930年、千葉県生まれ。東京大学農学部獣医学科卒業、同大学院生物系研究科博士課程修了。1958年、理化学研究所入所。ベルリン自由大学客員研究員、理化学研究所主任研究員、東京大学教授を歴任。腸内細菌学を樹立したパイオニアにして、世界的権威。日本農学賞、科学技術庁長官賞、日本学士院賞、メチニコフ賞、旭日中綬章等を受章(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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カッパ
16
【◯】【あらすじ】腸内フローラや細菌についての大切さを訴えている本【感想】便移植などあらたな方法があることにびっくりした。腸内の細菌を善玉を多くして健康になりたいです。私は長年の頑固な便秘で浣腸なしではほとんど出ないのです。ヨーグルトを意識して食べたいと思います。2018/01/19
TATA
16
えーと、好きでこういった本を読んでる訳じゃないけどわりと面白かったです。だからといって活用できるかというのは別問題ですが。分かっちゃいるけどすぐにできるもんじゃないよなあと。2016/03/18
Shimaneko
13
腸内細菌学のパイオニアたる長老には失礼な読み方で恐縮だけど、もっとお手軽な健康本の類かと思ってたので、前半というか全体の2/3ほどを占める研究苦労話や功績自慢はナナメ読み。後半の(おまけのような)食事と便に関する章が最も興味深かった。免疫活性が目的なら「生きた菌」にこだわらなくてもいいんだってー。なるほど。2016/03/12
MILKy
12
この先生もヨーグルト推し!乳酸菌と腸の相性が大事でコレは体感すべし。また日本ならではの発酵食品!お酢や味醂、かつお節まで!また肉食(タンパク質過剰)は悪玉菌のエサとなるようなので、引き続き菜食多めでいこうと思った。毎朝摂るサツマイモもやはり良いようなので続けよう。また日本人の食が欧米化したことで食物繊維不足となったよう、コレが良くないので積極的に摂りたい。オリゴ糖はビフィズス菌のエサとなるのでコレも習慣にしたい!果物や野菜類にも一部含まれているそう。またニラなどのビタミンBは腸との相性は良くないらしい。2020/04/10
MILKy
8
【売】2015もの。善玉菌、悪玉菌。この言葉を最初に使ったこの道の師匠の著書。ところどころ難しいところも。腸内フローラの構成は善玉菌が2割~となるのが良いそう。酸性に。そうなると日和見菌も良い仕事をしてくれるとか。(2:1:7の法則)また歳と共に悪玉菌が増えるそう。母乳育ちか否かでも腸内環境は異なるそうでこれがアレルギーへの関与もあるのだろう。またこの腸内細菌の構成は動物それぞれにより異なる。また、この先生も生きた菌が届くことにこだわっていない。寧ろ死んだ菌でよい?!乳酸菌にはがん抑制効果も?!【続】2020/03/16