内容説明
官僚、公務員、役人―この違いを、あなたは説明できますか?官僚批判本があふれるなか、官僚の歴史から実像、官僚機構の問題点までを抉った本は、なかなか見あたりません。また、戦後から現在の安倍内閣まで、官僚制の改革が行なわれてきましたが、何が変わり、何が変わらなかったか、今後どう変わっていくのか、われわれ国民にはよくわかりません。これらを、経済産業省の元官僚で、公務員制度改革に携わった著者が解きほぐしていきます。「変わらない」と言われてきた官僚制が現在変わりつつあること、また変えられることを実感してください。
目次
第1章 こうして、政策は歪む
第2章 官僚とは何か?
第3章 日本の官僚の実像
第4章 官僚の問題点
第5章 官僚制改革の経緯
終章 日本の官僚制は変わるか?
著者等紹介
原英史[ハラエイジ]
政策工房代表取締役社長、NPO法人万年野党理事。1966年、東京都生まれ。東京大学法学部卒業、シカゴ大学大学院修了。1989年、通商産業省(現・経済産業省)入省。中小企業庁制度審議室長、行政改革・規制改革担当大臣補佐官、国家公務員制度改革推進本部事務局などを経て、2009年に退職、政策工房を設立。2011年、大阪府・市特別顧問、2013年、国家戦略特区ワーキンググループ委員に就任(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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おさむ
19
公務員をめぐる諸問題について、その分析や制度改革の経緯などについてうまくまとめている新書。政権交代などの政治混乱に翻弄され、あまり進んでいないとの認識でしたが、実はしくみはそこそこできたんですね。3・11後は官僚の無謬神話が崩れているなか、改革が進むかどうかは政治家のやる気次第といったところでしょうか。2015/04/27
たくみ
0
逆に「民間の会社が強固な組織体になるためにはどうあるべきか?」と考えながら読み進めたが。民間でも無謬性の高い組織体や個人は、創意工夫を阻害すると思われる。組織体としての官僚組織は、民間とは相容れない面が多いと感じた。マックス・ウェーバーが読みたくなる。2016/12/17
みん
0
霞ヶ関勤務経験のある自分が目にしてきたことが綺麗に文章でまとめられていて、懐かしく、頷きながら読了。著者は官僚経験者であるが、この本は個人的な自慢話や感情に任せた批判本ではなく、客観的に淡々と官僚の仕事とその内情を説明している。日本という国の管理運営を考えるためにも多くの人に読んでもらいたい。2015/10/11
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