内容説明
日本国土の本源的な諸条件(地理的位置・地勢など)と、その価値(東アジア海域と北西太平洋の制海権を得るのにもっとも有利)は、幕末の外国船到来より、二一世紀の現在も変わることはない。皮肉なことに、このことは日本人よりも、諸外国のほうが知悉している。本書は、幕末から日清・日露戦争、太平洋戦争までに日本が関わった海戦と第二次大戦後の世界の海戦を通じて、「海」「海上兵力」「シーレーン」の重要性を学び、歴史の教訓を得るものである。最初の刊行より約三〇年、その教訓は古びることなく、日本近海の緊張が高まる今、ますます重みを増している。
目次
日本開国と北太平洋の海戦
日清戦争と黄海海戦
日露戦争のシーレーン防衛
日本海海戦
ドイツ太平洋艦隊との海戦
地中海のドイツ潜水艦戦と日本
ハワイ海戦
ミッドウェー海戦
マリアナ沖海戦
比島沖海戦
太平洋戦争のシーレーン防衛
第二次大戦後の海戦を考える
戦後の日本海上兵力を考える
著者等紹介
野村實[ノムラミノル]
1922年、滋賀県生まれ。1942年、海軍兵学校第71期卒業(次席)。戦艦「武蔵」・空母「瑞鶴」乗組、軍令部第一部勤務を経て海軍兵学校教官。終戦時は海軍大尉。東京裁判の海軍被告弁護事務に従事後、防衛庁(現・防衛省)にて戦史編纂官。慶應義塾大学大学院に出向、文学博士の学位取得。その後、戦史研究室長、防衛大学校教授、名古屋工業大学教授、愛知工業大学教授、軍事史学会会長を歴任(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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