祥伝社新書
ドストエフスキー

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  • サイズ 新書判/ページ数 410p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784396113742
  • NDC分類 980.28
  • Cコード C0297

内容説明

ルーマニア出身、パリを中心に活躍する戯曲作家、演出家による新しい評伝。『死の家の記録』『罪と罰』『白痴』『悪霊』『永遠の良人』『カラマーゾフの兄弟』『作家の日記』執筆の背景にあるものとは―。社会の危機、人間の危機を追究しつづけた作家の生涯を追いつつ、その謎を解く鍵を探る。

目次

神学から医学へ転じた父
ミハイロフ宮殿
デビュー作の成功と秘密結社
処刑場からシベリア行きの橇
流刑者の結婚
ドタバタ恋愛喜劇と『死の家の記録』
陰鬱なドタバタ喜劇
『罪と罰』への胎動
伴侶を求めて
しんじつ美しい人間〔ほか〕

著者等紹介

タナズ,ヴィリジル[タナズ,ヴィリジル] [Tanase,Virgil]
作家・演出家。ルーマニア生まれ。ラテン連合文学賞。ルーマニア学士院戯曲賞受賞。ブカレスト大学で文学、ルーマニア国立芸術学院で演出を学ぶ。1977年より在仏、ロラン・バルトの指導のもと、演劇記号学で博士号を取得

神田順子[カンダジュンコ] [Elena,Belyakova]
フランス語通訳・翻訳者。上智大学仏文科大学院博士課程前期修了

エレーナ,ベリャコワ[エレーナ,ベリャコワ]
ロシア語通訳協会会員・役員。モスクワ国立大学付属アジア・アフリカ諸国大学大学院日本文学研究科修了。現在、住友商事木材資源事業部契約社員。北方領土問題対策協会主催のビザなし交流、在露日本大使館・国際交流基金主催のイベントなどで通訳をつとめる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

1.3manen

31
‘12年初出。不安定な経済状況ゆえ、自分が死んだら家族が極貧に陥る不安が頭から離れなかったアンドレエヴィチは、教育費を捻出、子供をそれなりの学校に入れようとした(22頁)。私は母にそうした不安をもたせて他界させたのを悔いている。ドストエフスキーはフーリエとプルードンの思想に共鳴(56頁)。人間の本質は、歴史の偶然に左右されず、作家の関心はそこにあると彼は考えた(95頁)。死を間近、身近に感じた。2015/01/30

踊る猫

28
ドストエフスキーを知らない方、一作も読んだこともないという方にオススメしたい。ドストエフスキーがギャンブル依存症であったこと、熱愛に苦悩したこと、死刑寸前で命を取り留めたことなどが平たく語られる。作品に関する分析などもないので、伝記として充分に楽しめる反面そこが物足りないと感じられる方も居られるかもしれない。が、なにはともあれ波瀾万丈のドラマを破天荒に生きた人間の姿があり、さながら小説を一冊読み終えたかのような充実感を得られることは間違いない。政治的に荒れたロシアを一イデオローグとして生き抜いた男が居る!2018/01/29

裕由

5
借金まみれの中、どれだけギャンブルにハマるねん!妻であるアンナ・グリゴーリエヴナがいなければ、この天才は世にでなかったでしょうと思わせる献身ぶりが好くわかります。ストラーホフは、彼の作品のほとんどは自己弁護であり、一人の人間の中に気高さとあらゆる種類の卑劣さが共存しうることを示していると評したそうだが、すごく的を射ていると思う。訳者あとがきの、ドストエフスキーの複雑きわまりない人生を知ると、人生が芸術を模倣するのか、芸術が人生を模倣するのか分からなくなると。なるほど。2020/08/23

amanon

5
ちょっと意外な気もするが、初めて手にするドストエフスキーの評伝。その経歴はある程度知っていたものの、若干イメージと違う側面も描かれていて、比較的興味深く読むことができた。以前読んだ福田和也のドストエフスキー評は性格破綻者で極力関わらない方がいいタイプというものだったが、ここでは確かに気むづかしかったり、ギャンブル依存症的な要素はあるものの、妻と子供をこよなく愛する家庭人という面にも触れており、それはかなり意外。また、トルストイを始めとする同時代の作家との一筋縄ではいかない愛憎関係が面白かった。2015/11/21

おけば

4
小説より波瀾万丈という惹句に嘘くささを感じていた。だが、まるでそんなことはなく、所々で彼の作品を思わせる部分もあった。この乱雑な経験則がドストエフスキーの作品の根底にあるのだと思う。2014/10/15

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