内容説明
本書は、臓器は脳へ指示を出す(臓器の思考)、ひとつの臓器が悪くなると他の臓器も悪くなる(臓器連関)、臓器の記憶特性を活かした治療(時空医療)といった最新研究成果と共に、わかりやすく説明していく。さらに、年齢別の「臓器ケア」、健康診断でわかる「臓器の疲れ」など実践法も提示。
目次
第1章 臓器の時間―臓器には寿命がある
第2章 臓器は考える―臓器の思考と脳への指示
第3章 臓器はつながる―臓器連関とメタボリックドミノ
第4章 臓器は記憶する―臓器に残る治療記憶
第5章 臓器の記憶を書き換える―「時空医療」への挑戦
第6章 臓器の寿命を延ばす―「美」を求めるチカラと寿命の関係
第7章 年齢別に変化する臓器―臓器を鍛えるには“時期”がある
付 健康診断でわかる「臓器の時間」
著者等紹介
伊藤裕[イトウヒロシ]
慶應義塾大学医学部教授。医学博士。1957年、京都市生まれ。1983年京都大学医学部卒業、同大学大学院医学研究科博士課程修了。ハーバード大学医学部博士研究員、スタンフォード大学医学部博士研究員、京都大学大学院医学研究科助教授を経て、2006年から現職。専門は高血圧、糖尿病血管合併症、再生医学、抗加齢医学。世界ではじめて「メタボリックドミノ」を提唱、注目を集める。高峰譲吉研究奨励賞など受賞多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
yamaneko*
44
血液を大量に消費する腎臓と腸は、老化しやすい臓器。臓器は連係して信号を出し、脳が調整役になっている。脳がリラックスしていて、心地よい状態の記憶を遺伝子に固着できると、全ての「臓器の時間」が必要以上に加速されなくなる。2014/05/13
neimu
25
文系の人間にも易しく伝わる医学系の読み物といった感じ。寿命につて考えさせられることが多い年齢になっただけに、様々な身体のトラブルに悩まされている自分としては、実感として思い当たることも多い。臓器の時間、臓器は考える、つながる、記憶する。臓器の記憶を書き換える、寿命を延ばす、年齢別に変化する臓器等、データとエピソードを交え、物語のようにさらりと読める。時空医療エピジェネティクス、臓器を育むゴールデンタイム、メタボリックドミノ等の用語も、内容把握のキーワードとして上手く使われている。健康は作る意識が大事。 2017/12/11
ようはん
17
便潜血に引っかかって検査受けたら大腸にポリープが生じていた身としては結構突き刺さる内容だった。少なくとも運動はもっと積極的にしておかないとダメか2025/07/28
aki
1
「臓器は考える(「臓器が考える」という見方がおもしろい。考えてるのは脳だけじゃないんだ)」「臓器はつながる」「臓器は記憶する」あたりは一読の価値あり。「臓器の記憶を書き換える」から、ちょっとヘンになってきて、「臓器の寿命を延ばす」は眉につば、という感じ。啓蒙本とはいえ、しっかりしたエビデンスがないと説得力がない。ちょっとしか書かれていない、腎臓神経を破壊して血圧を下げる「腎除神経術」のことをもっと知りたし。グルメの人は太らない、に関しては人によるとしかいえないのでは。根拠を示してね。2022/01/13
見ぇーた
0
本川達夫の「ゾウの時間ネズミの時間」から刺激を受けて書いてしまった!論拠適当な本。帯の唐橋ユミがいいじゃな~い(そのコメントは適当だけど・・・)!2024/06/05