内容説明
日本は、先進国でありながら、伝統的な農業システムが数多く残る国だ。その代表が、「里地里山」である。しかも、国土が狭いために、農村と都市とが近接している。消費者は、生産者の顔を見ようと思えば、見ることができる。これは、世界でも稀有な環境である。国連の「世界農業遺産」に認定された地域は、日本に五つあるが、それらは小規模農業の有効なモデルとして認められたのだった。TPPの議論は、日本の農業の将来を改めて問い直すための機会ともいえる。いまだ知られざる世界農業遺産は、その進むべき道を示す足がかりとなるに違いない。
目次
序章 市民の熱意が、世界農業遺産を決めた!
第1章 世界農業遺産とは何か(能登の国際会議;能登で開催することの意味;世界農業遺産の誕生 ほか)
第2章 日本にある世界農業遺産(五つの世界農業遺産が日本にある理由;固有の生態系をもつ島;なぜ、トキの復活が必要なのか ほか)
第3章 日本の里地里山とSATOYAMA(伝わりにくい里山の概念;里地里山、奥山、そして里海;森林に「人の手が入る」ということ ほか)
著者等紹介
武内和彦[タケウチカズヒコ]
1951年、和歌山県生まれ。国際連合大学(UNU)上級副学長。国際連合事務次長補。東京大学国際高等研究所サステイナビリティ学連携研究機構(IR3S)機構長・教授。国内外に向けて、持続可能な自然共生社会実現に向けたビジョンを提言している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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