内容説明
容易には理解できない奥深さを持つのが、富士山の信仰文化である。本書では、富士山学の第一人者が、世界文化遺産登録を受けた遺跡はもちろん、そこから漏れた重要遺跡もまとめて、富士山文化の全貌を解説する。まさに待望の本格的参拝ガイドとなった。
目次
第1章 江戸の町が「富士のお山」を支えてきた!
第2章 「富士塚」に参拝しよう!
第3章 「富士山遥拝所」の跡を訪ねよう!
第4章 「浅間神社」に参拝しよう!
第5章 「登拝道」を辿ろう!
第6章 富士山内・山麓の遺跡を訪ねよう!
第7章 「お胎内」に潜ろう!
第8章 「富士八海」を巡拝しよう!
第9章 「富士山形」を探そう!
著者等紹介
竹谷靭負[タケヤユキエ]
1941年、東京生まれ。富士山・吉田口御師の末裔で、靭負は、御師の世襲名。本名は、竹谷誠。拓殖大学名誉教授。理学博士。現在は、富士山文化研究会会長、富士学会理事他。略歴は、早稲田大学理工学研究科応用物理学専攻・修士修了。NEC中研を経て、拓殖大学工学部情報工学科勤務。Children Research Center,Univ.of Illinois客員研究員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
榊原 香織
76
面白かった。 江戸時代のバーチャル富士山、富士塚。信仰遺跡、と言うことなら世界遺産に含めるべきだ、と著者。 桜が池(静岡、浜岡原発の向かい)が、富士講の外八海の一つと言うのに驚いた(現地案内板に書いてあったのだろうけど忘れてる)。琵琶湖や霞ケ浦も2022/09/21
ゆみきーにゃ
37
《職場》読みやすかった。富士塚について詳しく書かれている。2017/01/13
壱萬参仟縁
17
ユネスコ世界文化遺産富士山。全国に○○富士が結構ある。9カ所は把握した。何か試験に出るかもしれない。まえがきによると、富士五湖も富士八海(湖)でなければならないという(6頁)。富士山文化は、江戸っ子を中心に関東居住者たちの富士のお山に対する憧れが昇華したもの(33頁)。長崎富士、別名高松富士は、江戸を代表する富士塚(60頁~)。ミニチュア版にも名付けられるほどの富士という呼称。11カ所の富士塚巡拝なんていうのは知らなかった(78頁~)。富士山と民俗、歴史の関わりが縦横に展開されている一冊。 2014/08/14
Humbaba
5
富士山は日本の象徴の一つである。そして、それは信仰の対象にもなっている。実際に、東京にも様々な富士塚が存在し、七富士巡りが行える。このような時代だからこそ、当時の時代のことを考えながら七富士巡りを行ってみれば、今までと違った世界が開かれるかもしれない。2013/09/27
Happy Like a Honeybee
4
富士山が常に見える場所で育った自分には、故郷のように思える山と言える。 都内各所にある富士塚や、関東周辺にある浅間神社が富士山に由来すると。 古来より信仰の対象とされる理由も、堂々たる独立峰が一つの決め手かもしれない。 山梨と静岡のどちらからの富士山が良い風景なのか。 打ち上げ花火下から見るか、横から見るかのように話題の尽きない論争だ。2020/01/28
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