内容説明
いま、ここに起きている問題を、社会学はどのようにとらえ、語りうるのか。格差やリスク、家族などを論じながら、21世紀日本が抱える問題の核心をえぐりだす。未来を見すえるための、「いちばんやさしい」現代社会論。12人のトップランナーがおくる社会学への招待。
目次
社会学の方法
第1部 現代社会のアスペクト(孤人化する社会と親密性の罠―今日的な関係性の諸問題;学校から職業へ―“生きにくさ”の正体を探る;非行文化を喪失した少年犯罪―「優しい関係」を生きる現代の若者たち;地域社会の崩壊と再生の模索―豊かな社会のかなた;豊かな社会の格差と不平等―社会階層を考える;社会変動と文化現象―「出版不況」を事例として)
第2部 21世紀社会のグランドデザイン(「ジェンダー・フリー」のゆくえ―家族のかたちから21世紀日本社会を考える;ネオリベラリズムと福祉国家―グローバル化時代の生活保障;リスク社会の克服―リスクとつきあって生きていく時代に;21世紀社会と人類の幸福―グローバル化の悪夢を超えて;グローバル化と文明の共生―ワールド・エディターという役割)
著者等紹介
友枝敏雄[トモエダトシオ]
大阪大学大学院人間科学研究科教授
山田真茂留[ヤマダマモル]
早稲田大学文学学術院教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
mainasushikou
2
社会学入門に最適の一冊。現代の社会学が扱っている主要な問題群を(あくまでも大雑把にではあるが)一瞥することができる。2010/05/23
Nさん
0
11人の社会学者がそれぞれの研究分野を紹介した一冊。社会学って何?から始まり、近代化・教育・少年犯罪・過疎化・ジェンダー・リスク社会・新自由主義・グローバル化など、トピックは多岐に渡る。領域がとにかく広く、同じ社会科学の政治学や経済学などと重なる部分も多いように感じた。そのため、社会学特有のコレだ!という方法は、この本を読んでもわからなかった。ただ、各章の最後に、社会学の専門用語の解説があり、その点は勉強になった。「自己実現」「循環論法」「相対的剥奪」など。ん〜、掴みだけでも体系的な本を読まないとダメか。2017/02/23
s2013253
0
(A)社会学のテキストを目指して作成された本。誰もが認めるテキストになったとは言い切れないが,入門書の一角を担えるものであることは確か。2013/10/13
numainu
0
評価C2007/06/19