内容説明
「漢方」は中国のものではなく、日本独自の伝統医学である。そして、古くさい昔の医学などでは決してなく、新型インフルエンザや抗がん剤の副作用の軽減など、さまざまな局面で活用されている。実際、西洋医学では対応しきれない病や高齢化への対策として著しい効果をあげ、世界中から注目を集めているのだ。しかし、この漢方が存続の危機に瀕している。それは、漢方薬の原料である生薬の枯渇、中国や韓国とのグローバルスタンダード争いなどによるものだ。西洋と東洋を融合させた「総合医学」として、日本医療の未来に不可欠な漢方の「いま」がわかる一冊。
目次
序章 世界が注目する漢方―日本人が知らない実力
第1章 実は“最先端医療”の漢方
第2章 漢方の治療はどのように行なうのか―「証」と漢方薬
第3章 漢方の歴史―日本文化としての漢方
第4章 漢方と西洋医学の融合―日本版総合医学を目指す
第5章 「漢方」存続の危機
著者等紹介
渡辺賢治[ワタナベケンジ]
慶應義塾大学医学部准教授。同大学漢方医学センター・副センター長。医学博士。1959年生まれ。84年、慶應義塾大学医学部卒業。同大内科学教室、東海大学医学部免疫学教室を経てスタンフォード大学遺伝学教室留学。帰国後、北里研究所東洋医学総合研究所を経て現職。学生時代から漢方の勉強を始め、西洋医学と東洋医学を融合させた「総合医」としての医療のあり方を追究している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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