祥伝社新書<br> 「看取り」の作法

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祥伝社新書
「看取り」の作法

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  • サイズ 新書判/ページ数 203p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784396112585
  • NDC分類 369.26
  • Cコード C0295

出版社内容情報

「看取りと死別」についての入門書(「まえがき」より)

 私の父は、2010年11月9日、82歳でこの世での生を終えた。
 その前後、私はたいへんにバタバタした。それは介護、看取りや死後のあれこれというだけではなく、心理的にも動揺し、絶望したりまた希望を持ったりして、実際に亡くなると深い悲しみに暮れて何カ月たっても涙がこぼれて、友人に会う気にもなれなかった。
 私はどうしておけば、そんなことにならずにすんだのか。私だけではない。介護や看取りの問題に直面しつつある人たちが、考えておかなければならないことは何か。
あるいは、親だけではなく、配偶者など大切な人との死別を経験した人の心には何が起きて、それをどう乗り越えていけばよいのだろう。
 本書は、精神科医である私が、まだ整理のつかないアタマと心で自分の恥もさらしながら語る、「看取りと死別」についての入門書である。

第1章 よい「看取り」とは何か
 “よい最期”はどこにある?
 私の「看取り」体験
 “遠距離看取り”の最中の講演
 わき起こった医療への疑念
 自宅で最期を迎える決断
 連れて帰ってきてよかった
 在宅看取りは誰にとっても望ましいか
 看取りは突然やってくるかもしれない
 昔の人は看取りに悩むことはなかった?

第2章 介護や看取りで不足するもの――時間・人手・お金
〈時間の問題――介護のために休めない〉
 介護や看取りのために休むとは言えない社会
 親が元気なうちから話し合っておくべき?
〈人手不足の問題――いちばんの敵は自分の感情〉
 動けるのは自分ひとりだけ
 陥りやすい「自己肯定感の暴落」と「思考停止」
 使えるものはみな使え
〈お金の問題――”自分なり”を見極める〉
 介護や看取りの費用は”無駄”か?
 看取りは計画通りにいかない

第3章 看取りと心の問題――「介護うつ」と「罪悪感」との戦い
 増える「介護うつ」
 昔にさかのぼって後悔してしまう人たち
 「負け犬介護地獄」の時代がやってくる
 いつまでも親に甘えたい子どもたち
 悲しみが怒りに変わるとき
 「罪悪感」というやっかいな問題
 ?@サバイバーズ・ギルト
 ?A親側の罪悪感
 ?B「つぐない罪悪感」と「おびえ罪悪感」
 ?C罪悪感を感じられない人たち

第4章 看取りで後悔している人たちへ
 看取りを終えた人にどう声をかけるべきか
 母親の死は自分の責任だと言う娘
 看取りは「終わり」がよくなくてもよい
 自分のことを後回しにしてはいけない
 パーソン・センタード・ケア
 介護している側に起きる「認知のゆがみ」

第5章 悲しみへの対処法
 他人の喪失から学ぶ
 死別の悲しみから立ち直るためのプロセス
 悲しむのはあたりまえ
 ケアが必要な悲嘆とは
 ?@予期悲嘆という悲しみの先取り
 ?A重すぎる悲嘆
 ケアが必要かどうかの差はどこか
 悲しみの予防策はあるか
 ?@さらっと予習する
 ?A少し相対化する習慣をつけておく
 ?B宗教を都合よく使う

【著者紹介】
1960年、北海道生まれ。東京医科大学卒業。精神科医、立教大学現代心理学部教授。学生時代より雑誌等に寄稿。その後も臨床経験を生かして、各メディアで社会批評、文化批評、書評 など幅広く活躍し、現代人の“心の病”について洞察を続けている。著書に『しがみつかない生き方』(幻冬舎新書)、『若者の法則』(岩波新書)、『「私はうつ」と言いたがる人たち』(PHP新書)、『人生の法則』(ベスト新書)など。

内容説明

著者は、二〇一〇年に父親を亡くした。精神科医として知識としては知っていても、その前後で数々の精神的重圧が著者を襲ったという。そうした自身の体験を踏まえ、愛する人・親しい人の死を迎えるための心の準備や悲しみの乗り越え方、いうなれば「看取りの作法」について、医師としての知見も交えながら語る。

目次

第1章 よい「看取り」とは何か(“よい最期”はどこにある?;私の「看取り」体験 ほか)
第2章 介護や看取りで不足するもの―時間・人手・お金(時間の問題―介護のために休めない;人手不足の問題―いちばんの敵は自分の感情 ほか)
第3章 看取りと心の問題―「介護うつ」と「罪悪感」との戦い(増える「介護うつ」;昔にさかのぼって後悔してしまう人たち ほか)
第4章 看取りで後悔している人たちへ(看取りを終えた人にどう声をかけるべきか;母親の死は自分の責任だと言う娘 ほか)
第5章 悲しみへの対処法(他人の喪失から学ぶ;死別の悲しみから立ち直るためのプロセス ほか)

著者等紹介

香山リカ[カヤマリカ]
1960年、北海道生まれ。東京医科大学卒業。精神科医、立教大学現代心理学部教授。学生時代より雑誌等に寄稿。その後も臨床経験を生かして、各メディアで社会批評、文化批評、書評など幅広く活躍(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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rokoroko

15
再読、前回も予習のために読んだらしい2021/07/20

のり

9
介護や見取りにおける人手不足の悩みの大敵は、自分の感情だと言ってもよい。激しすぎる感情は、介護や見取りの足を引っ張る、と自分に言い聞かせ、ぐっとがまん。なるべくクールに、賢く振る舞い、「頼れる制度、サービスはみな使う」の精神であきらめずにいろいろ探してみる。何をどうやっても、親が亡くなったということじたい、悲しく悔いが残る。だとしたら、自分なりにできることを、無理のない範囲でやっていく。それが「最良の介護、看取り」2015/10/10

えがお

6
精神科医である著者が直面した、実父の病と死、看取りについて書いた本。現役医師である著者がうろたえ、戸惑い、でも一方でそんな自分を冷静に見るもうひとりの自分がいて。医療者にとって、ある意味死は「日常」だが、震災で祖母を亡くし、ああ、こんなに悲しいんだと思う自分を発見した自分とすごくリンクした。印象に残ったのは、本中紹介されていた「100歳になっても親が恋しい」という一文。親と子の絆ってこんなにも濃いものなのかー。読み応えあった一冊。2012/07/30

はすのこ

4
香山リカ自身の体験談から、看取りについて考察する本。全体的に介護者に自己肯定感を与えるような文章であり、非常に好感が持てる内容。平坦な文章であり、非常に読みやすい。2015/12/17

あむけ

4
慣れ親しんだ自宅で家族に看取られることはそれほどハードルが高いのか。死についての教育など学童期から必要ではないか2012/09/22

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