内容説明
眺望の良さなどから近年人気の高層マンション。その数は増加の一途をたどり、一〇階以上の高層マンションはおろか、都市部では二〇階を超える超高層マンションが林立するようになっている。だが近年、流産率の異常な高さが公表され、高所に住むことのストレスは、目に見えない形で私たちに多大な影響を及ぼしていることが、最新の研究で明らかになってきている。高層マンションに暮らすことの影響とは?私たちがそれらから身を守る術はあるのか?豊富なデータから、実態を明らかにする。
目次
序章 「高層マンション症候群」とは何か(高層・超高層マンションとは;ローマ時代からあった高層集合住宅 ほか)
第1章 高層階に暮らす、アラサー女性のリスク(高層階で生まれる大きな赤ちゃん;高層階に長く暮らすほど流産率が高まる ほか)
第2章 自立が遅れ、「高所平気症」になる子どもたち(親離れできない子どもと子離れできない親;親の意識が変われば、子どもの自立も早まる!? ほか)
第3章 高層階を襲う「熱帯夜」と「光化学スモッグ」(高層階の風通しと日当たりのよさは意味がない!?;窓が開けられない高層階の部屋も ほか)
第4章 「長周期地震動」で超高層マンションが倒壊する!?(超高層マンションの風揺れは数十センチになることも;高層階では風揺れで船酔いする!? ほか)
著者等紹介
白石拓[シライシタク]
1959年、愛媛県生まれ。京都大学工学部卒業。科学ジャーナリスト。物理、化学、工学、統計学と幅広いジャンルで活躍。2002年より、ABA青森朝日放送主催「ABA小学生未来新聞を作ろうコンテスト」のインストラクター兼審査員を務める(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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