内容説明
二〇〇八年九月十五日、米投資銀行リーマン・ブラザーズが破綻した。世界経済は、一夜にして未曾有の危機に陥った。日本経済も深刻なダメージを受け、多くの企業は、いまだ先の見えないトンネルのなかにいる。世界同時不況下、トップたちは、何を考え、どう動いたのか。七人の証言は、金融危機の本質に迫り、資本主義の行く末を探るための重要な手がかりとなるはずだ。
目次
はじめに―九月十五日の悪夢
1 危機から何を学ぶか(細谷英二)
2 高炉停止の決断まで(林田英治)
3 危機を乗り越える力(竹中平蔵)
4 市場回復に備えて(木下光男)
5 市場の神様の鉄槌(斉藤惇)
6 新たな成長モデル(上田良一)
7 誰もがダンスを踊った(堀新太郎)
おわりに―変化はすでにはじまっている
著者等紹介
片山修[カタヤマオサム]
愛知県名古屋市生まれ。経済ジャーナリストおよび経営評論家、学習院女子大学客員教授。緻密な現場取材に支えられた企業経営論、組織論、人事論には定評がある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
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mitei
278
リーマンショック当時の話を色んな経営者から聞いて来たもの。中々興味深かったが今はもう古い話になって来たなぁ。2016/10/22
kochi
9
トップは大変だな〜。ヒラは楽ちん、楽ちん。2010/09/03
スプリント
7
リーマン・ショックを智慧と経験と強運で乗り切った財界人たちの経験談です。2015/04/23
jj
5
2009年刊。リーマンショック後の企業・金融・学者/元政治家7名の論客によるTOPとして未曾有の金融危機、世界同時不況にどう対応して、乗り切ってきたかを具体的に論じた内容。当時の日米金融政策の相違、特に金融の量的緩和政策の相違(円高$安)が、そのまま日本国内経済の停滞を招いたとは記憶に新しい。また竹中氏の論説の部分で(米国主導の)グローバル化とTOPの報酬について触れられており、米国基準のグローバル化を実施するための構造改革と格差社会を齎す政策実行した張本人のひとりという誹りは免れないのは当然という内容。2016/08/20
Humbaba
5
リーマンショックという非常に大きな問題が起きた時こそ,トップの実力というものが大きく影響してくる.多少の不利益を被ることになっても素早い決断を下した組織ほど,少ないダメージで問題をやり過ごすことができている.2012/03/31
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