内容説明
抜群のテクニックを誇る小泉純一郎、二の矢、三の矢まで用意する不破哲三、論戦力を勘違いしていた安倍晋三。石橋を叩いて壊す志位和夫、喧嘩をふっかける菅直人。訥弁で、政治をシンプルに考える小沢一郎、「覚悟」のない麻生太郎は論外、とばっさり。勘は鋭いのだが、いくつも質問しては、はぐらかされる福島瑞穂、意外と上手だった小渕恵三など、古今の論戦を具体的事例をあげて述べる。論戦力とは、しょせん胆力、相手への人格攻撃だけは絶対してはならない。その点でつまずいた辻元清美。また、鈴木宗男の質問力には舌を巻くと著者はいう。優れた政治家とダメな政治家が、一読で分かる一冊。
目次
第1章 党首の論戦力―4人の力量(政治家の「覚悟」に欠ける麻生首相;政治をシンプルにする天才・小沢一郎;石橋を叩いても渡らない志位和夫;勘は鋭いのだが…福島瑞穂)
第2章 歴代総理の論戦力―5人の個性(橋本龍太郎の二つの顔;クエスチョンタイム(党首討論)最初の首相・小渕恵三
懇切丁寧な答弁を心がけた森喜朗
手強かった小泉純一郎
論戦力を勘違いした安倍晋三)
第3章 花の予算委員会―野党議員の晴れ舞台(論戦力が試される予算委;三の矢まで放つ不破哲三;喧嘩屋・菅直人;予算委の論客たち;女性議員の注目株;論戦力を競う国会へ)
第4章 論戦の巧拙はどこで決まるか―胆力と準備(まずは質問の準備から;度胸プラスアルファ;愛嬌も必要)
著者等紹介
筆坂秀世[フデサカヒデヨ]
1948年兵庫県生まれ。高校卒業後、三和(現三菱UFJ)銀行に入行。18歳で日本共産党に入党、25歳で同行を退職し、党国会議員の公設秘書になる。95年、2001年と参議院議員に当選。政策委員長を務めるとともに、党屈指の論客として予算委やテレビ討論会で活躍。03年に議員辞職し、05年に離党。「革命政党」の実態を赤裸に描いた『日本共産党』は10万部を超えるベストセラーとなった(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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壱萬参仟縁
無謀庵
ささみちゃん
オランジーナ@
たぬき