祥伝社新書<br> 超訳『資本論』 〈第3巻(完結編)〉

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祥伝社新書
超訳『資本論』 〈第3巻(完結編)〉

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  • サイズ 新書判/ページ数 396p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784396111540
  • NDC分類 331.6
  • Cコード C0236

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

KAZOO

94
資本論第3部はどちらかというとマルクスの完成した作品ではなく、考えをメモのような形で残したものであるといわれています。なのでこのような本を読んでからマルクスの原本に戻るとわかりやすいという気がします。前の2冊の本に比べるとこの本の有効性がよくわかる気がしました。1部は鎌倉先生と佐藤優さんの本でかなり理解できたので2巻以降を再度読もうかと思っています。2023/12/12

荒野の狼

6
資本論の原著にあたると第二巻が最も短く第一巻がその1.5倍ほど、第三巻は2倍ほどで資本論全3巻の中でもっとも長大にも関わらず、完成度が低いため難解。資本論3巻の各章を丁寧に省略することなく解説している書は他にないので、ひとたび本書を通読すれあ、資本論の該当箇所を読むときに辞書的にも使えるということで有用。本書では随所に、剰余価値というのは労働からのみしか生まれないのであるが、用語が巧みに変化されて使用されると、あたかも何もしないのに資本が価値を、土地が価値を生むように感じてしまうということが書かれてある。2018/04/01

壱萬参仟縁

4
資本主義は見た目で判断する。深層のマグマがどうなっていて、どうエネルギーとして噴出してくるか、解明できないのか(35ページ)。人は見た目が9割だが、資本主義はどうなのか。資本としては固定資本と流動資本というのしか見えない。だからこそ、その後、人的資本をT.シュルツとG.ベッカーが検討し、さらには、P.ブルデューとかD.デイビッドが文化資本論を展開したのだ。自然資本やパットナムの社会関係資本も登場してくるが、マルクスの時代にはまだまだであった。マルクスは不変資本、商人資本、貨幣資本など。これから岩波文庫へ。2012/12/04

ぐっさん

3
商人の存在価値や商人がどこからなぜ利潤を得ているのかがよくわかった。第3巻まで読んで、やっと一通りわかったので今度は資本論そのものを読んでみたい。2013/09/23

amanon

3
『第2巻』が思いの他、難解だったのでこの『第3巻』もその延長にあるのかと思ったが、予想外にさくさく読めた。確かにわかりにくいところはあるのだが(後誤植と思える箇所もいくつかあったか)、話の大枠は凡そ把握できていたので、その枠に沿って読んでいけば、何とか理解できたか。それにしても、この書を読んでいると、資本主義というのは結局のところ、山師とか詐欺師とか魑魅魍魎の類が跋扈して牛耳っている世界だということ。しかし、佐藤優氏が指摘しているとおり、この何とも胡散臭いシステムは実は強靭であるというのが大きな問題…2011/02/15

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