内容説明
現代日本人にも通じる江戸市民の「性愛感覚」。
目次
第1章 江戸の性生活は楽ならず(声は筒抜け;こっちの小僧が待ちかねて ほか)
第2章 性風俗こそ江戸の一大文化(若いうちに遊んでおけ;元遊女であることを隠さない ほか)
第3章 「フーゾク都市江戸」をのぞく(吉原VS岡場所;遊女大安売り ほか)
第4章 江戸発、「性」の事件簿(江戸にもいた性同一性障害;僧侶は医者に化ける ほか)
著者等紹介
永井義男[ナガイヨシオ]
1949年生まれ。東京外国語大学卒業。作家。1997年、『算学奇人伝』で第六回開高健賞受賞。豊富な史料に裏打ちされた時代小説には定評がある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
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ふろんた2.0
20
遊郭に行くことはちょっと一杯ひっかけるがごとく、男のたしなみ程度で、江戸時代は性に対しておおらかだったと言えば聞こえがいいが、実態は性病が蔓延している。夫婦の営みだって個室があるわけでもなく、筒抜け。そういった意味で開放的。読み物としてはなかなか楽しめた。2014/05/27
魚京童!
19
真面目すぎてつまらん。2014/12/11
rokoroko
17
私が産まれた年に赤線が廃止になり、おばあさんと呼ばれる年齢の私も公娼の存在を知らない。今まで知らなかった江戸時代の性風俗を知ることができて良かった。あの時代は平均寿命が短かったので苦悩の日々長くなかったと思いたい。2017/07/31
tom
16
著者は、旬の物を食べ、文化が豊かで、人情にあふれてという最近の江戸ブームを笑う。昔は、冷蔵庫もなく、ハウス野菜もない。だから、旬の物しか食べられないのだという著者のお言葉は、もっとも至極。本書の中に書いてあるけど、あるとき体を縄でつないだ心中者が川に浮かんだ。江戸っ子の話題になり、見物客が押し寄せる。いつの間にか、心中者は、身ぐるみはがれて、裸になってしまっていた。江戸市民は、こんなものまで楽しみにしていたと思うと、かなり怖い。梅毒、淋病の蔓延も恐ろしい。今の時代の、なんと平和なことよと思った次第。2020/06/06
モコモコ
11
面白かった。時代が違えば性に対する観念も当然変わってくるもので江戸時代は相当オープンだったのね。シモの事情を知るとその時代の人達が身近に感じられるような気がする。2018/01/01
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