祥伝社新書
日本消滅(ジャパン・ナッシング)―IT貧困大国・再生の手だて

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  • サイズ 新書判/ページ数 250p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784396111243
  • NDC分類 304
  • Cコード C0233

内容説明

自国の検索エンジンを持たない日本は、すべてアメリカに依存している。韓国も中国も持っているのに、だ。こんなITの遅れている国は、もはや衰退の道を歩むほかない、と著者は警告を発する。世界もいまや日本を、ジャパン・バッシングからジャパン・パッシング、そしてジャパン・ナッシングと見ている。教育の力も落ち、国の経営は赤字国債の大量増発でしのいでいる状態だ。弁護士の視点で言えば、債務整理を始める必要がある。本書は、いま日本のどこが問題なのかを豊富なデータで洗い出し、現実を冷静に見てみようとする。ぞっとする事実がそこに炙り出されるが、目をそらさないことが必要だ。そして、ではどうすればよいのかを、IT弁護士が提案する。

目次

第1章 頭脳のない国は滅びる
第2章 「過去の亡霊」にしがみつくな
第3章 日本人は、本当にダメになってしまったのか
第4章 ビジョンがなくては、企業も人も育たない
第5章 個人が阻害する「知の進歩」
第6章 日本に再生の道はあるのか
終章 コンプライアンスが生む「日本ブランド」

著者等紹介

牧野二郎[マキノジロウ]
1953年、東京生まれ。中央大学法学部卒業後、83年弁護士登録。中央大学法科大学院、山梨大学などで講師をするかたわら、財団法人インターネット協会評議委員、文書の電磁的保存等に関する検討委員会委員も務める。インターネットを通じて市民は成長し、自立すると考え、それを基にさまざまな建設的活動を行なう。IT弁護士の異名をもつ(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Humbaba

7
日本の人口はそれほど少なくなく、また、自国だけで大きな市場を持っている。そして、島国であるため、他国の情報というものをそれほど正確につかめていない。それはある意味で恵まれているとも言えるが、そうやって自国のペースで時間を過ごしているうちに他国に置いて行かれるかもしれない。2014/03/29

Humbaba

7
日本は先進国でありながらも,自国で作成された検索エンジンはほとんど使われていない.確かにグーグルは便利なものかもしれない.しかし,それで本当に自国の文化が守られるのだろうか.今は良くとも,今後もずっとよくあり続けられる保証はない.2012/06/06

dahatake

0
モノに加えてコトの管理が産業や社会で重要になりつつあるなか、そこを理解できず、結果として杜撰にしか扱えてない人々の姿を説明している。 問題は日本の文化、特に言葉の扱いで、それらの技術をもつ日本企業を育てられなかった仕組み。具体的には法律とその運用の欠陥。 そして、この本には無いが、分かっていて実現できない「空気」を作っている事。やっぱりリーダーの責任は重い。2020/10/25

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