内容説明
初対面なのに、「私って、コーヒー飲めない人じゃないですか」。料理番組で、「じゃがいもの皮をむいてあげてください」。仕事では、「○○社さんとは、いいお仕事をさせていただいてます」。普通に使っている言葉もあれば、人が使っているのを聞いて、ひっかかる物言いもあるでしょう。よく言われるように言葉は生き物であり、ある言い方、言葉が流行る裏側には、その時代、時代の「日本人のメンタリティ」が隠されています。言葉は世につれ、世は言葉につれ―。第一線の編集者、コラムニストとして、「日本語の最前線」に居続ける著者が、気になる日本語とそこに隠された時代の心理を読み解く、「日本語の精神分析」とも言える、画期的な論考。
目次
1 自分大好き語―「私って、コーヒー飲めない人じゃないですか」
2 幼稚丁寧語―「じゃがいもを切ってあげてください」
3 実感語―「この寿司、マジでヤバイかも!」
4 過剰美化語―「女優さんのお仕事」「ぼくはお買い物します」
5 代理店語―「○○社さんとは、よくお仕事させていただいています」
6 家族大好き語―「はい、尊敬する人はお父さんです」
7 ポジティブ・エンジョイ語―「前向きに楽しみたいと思います!」
8 ありがとう&リスペクト語―「感動をありがとう」「まじですげえ」
著者等紹介
深澤真紀[フカサワマキ]
1967年、東京生まれ。編集者、コラムニスト。早稲田大学第二文学部卒業。複数の出版社で編集者を務めた後、98年に企画会社タクト・プランニングを設立、代表取締役に就任。書籍・雑誌・サイトのプロデュース、作家のマネジメントや、若者、女性、サブカルチャー、食、旅など、様々なテーマで連載や講演を行なう(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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