内容説明
「鉄腕アトム」「ブラック・ジャック」「どろろ」「火の鳥」「アドルフに告ぐ」など、後世に遺る数々の名作を描いた「漫画の神様」手塚治虫。その天賦の才は、これら長編ばかりでなく、読み切り短編においても遺憾なく発揮されました。本書は、新書界初の漫画アンソロジー集の第一弾として、手塚治虫が生涯に遺した計一五万ページに及ぶ作品群から、『戦争』をテーマにした傑作、問題作を選りすぐりました。手塚漫画は大人必読の現代の教養であり、もちろんそれ以前に文句なく面白い!子供の頃のように時の経つのを忘れ、最後の一ページまでご堪能ください。
目次
紙の砦
新・聊斎志異 女郎蜘蛛
処刑は3時におわった
大将軍森へ行く
モンモン山が泣いてるよ
ZEPHYRUS(ゼフィルス)
すきっ腹のブルース
著者等紹介
手塚治虫[テズカオサム]
1928年、大阪生まれ。大阪大学医学専門部卒。47年に『新宝島』を発表。映画の手法で雄弁に語られたドラマとして注目される。医専時代、すでに学業の傍ら流行作家となり、やがて児童雑誌に進出してストーリー漫画の世界を開拓した。61年、手塚治虫プロダクション動画部(のち虫プロ)を設立してアニメーションの分野でも活躍。作品は子供漫画だけでなく、大作『火の鳥』では自らの宇宙観、生命観を余すところなく展開し、漫画の読者を大いに広げた。89年に60歳で亡くなる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
かおりんご
36
再読。途中まで読んで、前に読んだのを思い出した・・・やっちゃいました(・・;)2015/11/22
かおりんご
30
漫画。あまり手塚治虫の漫画は読んだことがなかったのだけれど、平和へのメッセージをしっかり受け取りました。2014/05/14
とある内科医
21
図書館より、偶然の出会い。 生活者の視点からみた戦争の語り(フィクション)。特に戦争直後の厳しい暮らしぶりが印象的だった。2021/12/17
takka@ゲーム×読書×映画×音楽
21
人生で初めて手塚治虫先生の漫画を読んだ。この本は手塚治虫作品の中でも「戦争」をテーマにした傑作集である。手塚治虫本人も戦争を経験しており、そこから戦争について色んな側面・テーマを漫画として伝えている。読み継がれるべき漫画とはこういうものだなと感じた作品であった。2021/06/09
bakumugi
20
戦争を知らないということは、戦争でいかにかけがえのない多くのものが、自分や家族や、そして地球から永遠に失われてしまうか、そのことに実感として気づけないことだ。喪失感、無力感、怒り。手塚漫画の有名作品のイメージと違う直截的なメッセージ性をもつ作品が多く、興味深く読了した。2016/05/17
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