内容説明
世界金融経済の「支配者」は誰か?ユダヤ人、フリーメーソンなどの秘密結社、ロスチャイルド家からロックフェラー家まで、多くの説が「陰謀」と共に語られてきた。しかし現実はそんなに単純ではなく、各国の政治と経済の利害が複雑に絡み合っている。謎を解く鍵は「証券化(セキュリタイゼーション)」にある。あらゆる資産(債務や不動産、さらには事業そのもの)が証券化されて、リアルな世界から切り離され、取引されているのが、現在の世界経済だ。その象徴がファンドマネーやM&Aの隆盛だ。金融が経済を支配しているこの世界のカラクリを、歴史を踏まえて解いていくことで、アメリカ一極支配の行方、そして日本経済の未来が見えてくる。
目次
プロローグ いま、世界経済では何が起こっているのか
第1章 M&Aは、世界経済を効率的に改造するか
第2章 世界金融を支配しているのは、本当にユダヤ人か
第3章 中央銀行という「世にも不思議な物語」
第4章 グリーンスパン前FRB議長は、「神さま」だったのか
第5章 アングロ・サクソン型経済は無敵なのか
第6章 中国経済は、アングロ・サクソン経済を圧倒するか
第7章 基軸通貨ドルが下落するのは、いつか
エピローグ 「運命の日」以後の日本経済
著者等紹介
東谷暁[ヒガシタニサトシ]
1953年、山形県生まれ。早稲田大学政治経済学部卒業後、雑誌等の編集を経て、97年よりフリーのジャーナリストとなる。経済、政治の分野で、事実を緻密に検証した分析には定評がある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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