内容説明
九九年四月、着任早々の殿前康雄校長は時を惜しむように八王子東高校の“改革”に乗り出した。「意欲と指導能力のない教員の一掃」「週五日制の中での土曜授業の実施」「入試問題の自校作成」…変化を嫌う現場は猛反発したが、校長は怯まず計画を断行。学校は確実にその姿を変えていった―。私立校の後塵を拝して久しい“都立”を覚醒させた、教育界注視の辣腕指導者が綴る瞠目の「わが八王子東高校改革日誌」。
目次
はじめに 日本の『学校力』の蘇生を願って
第1章 今、学校は
第2章 八王子東高校への異動
第3章 「天の時、地の利」
第4章 再びゼロからの出発
第5章 内なる闘い
第6章 未来へ向けての闘い
第7章 生徒たち
第8章 学校力の復権―学校組織化のツボ
著者等紹介
殿前康雄[トノマエヤスオ]
1942年、東京生まれ。東京理科大学理学部理学科卒業。66年より物理科教諭として都立高校の教壇に立つ。その後、都立高校教頭、東京都教育委員会人事部管理主事、都立高校校長を経て99年4月から2003年3月まで八王子東高校の校長を務める。「進学指導重点校」に指定された同校でさまざまな“改革”を実行、その驚異の手腕は教育界の注目の的となった。現在は都下の私立大成高校校長
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
佐島楓
34
教員や生徒、その保護者と向き合い、軋轢を感じながらも意思疎通に懸命になるということ、学校長であるということの難しさを主に感じた。2015/06/01
ユー
3
学校教育という視点で見るのも大事だが、一管理職の強力なリーダーシップという切り口から読んで行くと、色んなケースで、「自分」と比較出来る。「自分」に足りない所は何か、「自分」が勝っている所は何か?「自分」と対比して読むと、非常に面白く読めます。2013/11/28
みい⇔みさまる@この世の悪であれ
3
☆×4.5…最近は教育の世界も大変なことになっていますね。この本の冒頭でも言われているのですがいわゆる「モンスターペアレンツ」に関して。そもそもそういうことを平気でする人は、子供の純粋な目が曇っていくのを見過ごしていくのでしょうね…しかし教育問題は根深いものです。私の高校時代にもいましたよ。教え方がいまいちとか、対応に問題がある人。まあ、この本で言われているとおりの印象でしたが。教育の本ですが著者の姿勢にはほかのものに応用できるものがあるのではないでしょうか。2012/06/28
Sho
3
高1,2年の頃の校長の本。当時接点はなかったものの、集会での話を聞きながら生徒なりの勘で良い先生だなぁと思ってたらこんな本を出してた。知った人物が登場したりして懐かしい。残念ながら卒業時には微妙な校長に交代してたけど、懐古の情を覚えた週末の午後になった。2011/09/04
ひじり☆
2
懐かしい母校の名があり、思わず手に取った。国歌斉唱にぴりぴりしていた背景がよくわかった。自分は管理される側の身だが、立場の違った角度からの視点はドキドキした。2014/11/08
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