内容説明
メディアで報じられる多数の医療事故や医療訴訟。だがその現場の実情を正確に伝えるものはほとんどない。もし自分が当事者となったとき、どう対処したらよいのか。本書は医療事故に関する医師・看護師などの判断、一般の方々が医療事故に抱いている誤った意識に接するたびに、なんとかしなければと思い、精一杯がんばってきたという著者の実感と熱意から生まれた。さまざまな医療事故の原因から病院の管理体制、医療裁判の実情まで、現場を熟知した法医学の第一人者があるゆる疑問に答えた、最新知識満載の現代「医療事故」対応ハンドブック。
目次
はじめに 一期一会や運命の出会いの不思議さに感動しています。
第1章 医療事故とは何か
第2章 具体的な医療事故
第3章 病院の管理体制
第4章 医療裁判とは
第5章 病院の医療事故対策
第6章 医療事故に遭ってしまったら
著者等紹介
押田茂実[オシダシゲミ]
1942年、埼玉県生まれ。東北大学医学部卒業後、同大学医学部法医学教室助教授を経て、85年より日本大学医学部法医学教室教授。さまざまな医療事故、医療紛争を法医学の立場から解析、その真相究明と予防対策に当たる。司法解剖から薬毒物分析、DNA鑑定まで、第一人者として活躍。医師、看護師等を対象にした講演は年間100回に及ぶ
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感想・レビュー
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ゆるるん
3
医療現場というのは、医療に携わらない者にはなかなかのブラックボックスな場所となっています。事実、私たちとは全く違う世界観がそこにはあるのでしょう。それを多少なりとも知り、理解することは医療を利用する側としての責務といえるのではないでしょうか。こういう本を読むと、医療の怖いところばかりが浮き彫りにされてしまう傾向があります。が、知らないで利用することと知っていて利用するのは雲泥の差があります。ブラックボックスをそのままにせずに、少しでもお互いに歩み寄る努力をしたいものです。2013/06/21
みい⇔みさまる@この世の悪であれ
0
☆×3.0…ちょっととっつきにくい医療用語が出てくることが大きなマイナスポイントでしたね。説明上致し方なかったにしても、敬遠してしまう人がいるのは間違いないかと思います。しかしながら、下手をすれば医療事故、という代物には巻き込まれる危険性がありますね!!それと非常に驚かされたのは名前がよく似ている薬剤や、本来は注射が禁止されているのにアンプル上の薬剤があるということ。これらを見分けないといけない医療関係者の方に頭が下がります。だから私たちも医者にかかるときはもっと真剣に向き合わないといけないのだと思いまし2012/07/16