内容説明
日本現代建築の定点を刻んだひとりの稀有な建築家、その言説と空間を読み解く。
目次
1 言葉と空間(住宅論と都市論の間に;扇動と宣言―書くことの意味)
2 時間と構造(デザインゲームにリセットボタンは存在しない;知覚としての構造―「透明な構造」を読み解くヒント)
3 仮構と構想(知性の交感―多木浩二との必然的な出会い;原型住宅の意味―〈分割〉〈非分割〉そして〈連結〉へ)
4 詩の建築/建築の詩(性能評価の標的となった住宅―〈谷川俊太郎さんの家〉;一枚のスケッチと詩篇―〈谷川さんの住宅〉;美しい共犯関係―住宅と詩をめぐる〈形式〉と〈内容〉)
5 夢のまなざし(〈百年記念館〉への道のり;装飾か抽象か―篠原遺伝子を内包したカプセル〈から傘の家〉)
著者等紹介
奥山信一[オクヤマシンイチ]
建築家・東京科学大学教授。1961年東京都生まれ。1986年東京工業大学建築学科卒業。1988年同大学修士課程修了。1989年若松均とDESK5を共同設立。1992年東京工業大学大学院博士課程修了。博士(工学)。1995年東京工業大学助教授。2001年奥山アトリエ設立。2011年同大学教授(2024年東京科学大学に改称)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。