内容説明
歴史はけして高尚ではなくデザインはいつも合理的なわけではなく千年前の建物も、だれかが悩んでデザインしてきた集積が世界と地球を複雑で豊かに面白くした。人類の環境デザイン蒐集帳!
目次
1章 ランドスケープデザインと建築
2章 インテリアデザインと建築
3章 力のプレゼンテーション
4章 常識を超える
5章 美意識とデザイン作法
6章 常識の継承
7章 したたかに生きる建築
著者等紹介
岸本章[キシモトアキラ]
1956年東京都生まれ。2008年多摩美術大学環境デザイン学科教授。一級建築士、日本民俗建築学会理事、日本建築学会会員、道具学会会員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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Nishiumi
13
建築を学んでいたつもりでも世界はまだまだ広い!有名無名含め、世界には知らない建築が沢山あるし、知っている建築にも別の角度から光を当てていて、ページを捲る手が止まらない。取り上げているものも、遺跡、民家、歴史的建造物など多種多様。通路空間自体が主役になっているエジプトの神殿、水の扱いに長けたイスラム圏の民家や宮殿、拡大縮小コピペが可能なルネサンス、インテリアを構造から切り離した野小屋とロココ、石材供給場としての遺跡、土に還るブータンの民家。内藤さんが言うとおり、実際に行って体験したくなるね。建築は楽しい。2024/08/29
kaz
2
建築のデザインに関するいろいろな考え方に接することができ、読んでいて楽しくなる。図書館の内容紹介は『建築は何を語り、何を伝えてきたか。つくり手は何を悩み、考えてきたか。美大の先生である著者が、世界各地の歴史的建築、集落や民家など実際に見た建築を取り上げ、悩みながらデザインしていた先人たちの姿とその痕跡に迫る』。 2024/05/09