内容説明
「建築プログラミング」(英国では「ブリーフィング」)は、建築教育の唯一の国際的な指標である「UNESCO/UIA建築教育のための認定基準」に学習要件として明記されている。また、これは国際的な建築家資格の継続学習要件のひとつでもあり、建築設計に係わるこれからの新分野として注目されている。本書は、大学高年次の学生・院生や建築プログラミングを学んだことのない建築家を対象に、その理論的根拠や手法の解説、そして何よりも実践へのトレーニングを演習形式で行うことによって読者のプログラミング能力開発を図る構成になっている。
目次
第1部 建築プログラミングの基礎知識(序論;思考法について考える;クライアント)
第2部 建築プログラミングの演習(プロジェクトの背景調査;ゴールと目標の確立;情報の収集と分析;プログラムの戦略の特定;量的要求の確立;設計課題の統合;ドキュメンテーション(文書の作成・報告書の作成)
建築プログラミング作業の統合)
著者等紹介
チェリー,エディス[チェリー,エディス][Cherry,Edith]
建築家、ランドスケープアーキテクト。ライス大学卒業の後コウディル・ロウレット・スコット建築事務所(CRS)でのプログラミング実務を経て、ニューメキシコ州立大学建築学部で長年にわたり教職に就き、学部長も務めた。現在、チェリー/シー建築事務所主宰、ニューメキシコ州立大学建築学部名誉教授、米国建築家協会(AIA)フェロー、米国ランドスケーアーキテクト協会会員
上利益弘[アガリマスヒロ]
東京都生まれ。建築家。日本大学理工学部建築学科卒業の後、Institute of New Architectureおよびアイゼンマン建築事務所を経て、コロンビア大学建築大学院大学修士課程修了の後、ヘルムス・オバタ+カッサバウム建築事務所(HOK)に勤務。HOK在職中に「プロブレム・シーキング」によるプロジェクトに参加。1988~89年、政府給費在外研修員。2002年、「UNESCO/UIA建築教育のための認定システム」仮訳。現在、アガリ・アソシエイツ代表、国際建築家連合(UIA)職能委員会委員、日本建築家協会国際委員会委員、米国建築家協会(AIA)会員、日本建築学会教育委員会委員、日本大学・大学院非常勤講師
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