内容説明
人が親しみを感じる光は、数字では測れない。光と人の関係から、本当に必要な光環境が見えてくる。
目次
第1章 行為から解く(座る;横になる;食べる;読む・書く;歩く;運転する)
第2章 あかりからのまちづくり(文化的財産;地形的財産;安心・安全)
第3章 光のディテール(スイッチ;光の場面;見えない納まり)
鼎談 人が親しみを感じる光の「うまみ」(手塚貴晴×手塚由比×角舘政英)
著者等紹介
角舘政英[カクダテマサヒデ]
ぼんぼり光環境計画代表取締役。照明家、博士(工学)、まちづくりアドバイザー、一級建築士。日本建築学会、照明学会、日本都市計画学会、IALD(国際照明デザイナー協会)正会員。日本大学理工学部建築学科卒業、同大学大学院建築学専攻修士課程修了後、TLヤマギワ研究所、ライティングプランナーズアソシエーツ(LPA)勤務。2000年、ぼんぼり光環境計画設立。2009年、博士(工学)取得(日本大学理工学部)。現在、東京電機大学、武蔵野大学非常勤講師
若山香保[ワカヤマカホ]
ぼんぼり光環境計画チーフデザイナー。日本建築学会・照明学会正会員。2004年、早稲田大学理工学研究科建築学専攻修了。2006年、ぼんぼり光環境計画勤務(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ごま
11
読メで表示されている著者は誤り。「角舘政英+若山香保+ぼんぼり光環境計画 編著」です。オールカラー。広場、住宅、保育園など、施設によって求められる照明の在り方、気をつけることに興味があって読んでみた。門外漢の私でも楽しく読めたけど写真が小さく暗く見辛いのが勿体ない。巻末の「光のうまみ」という話が興味深い。『かつおだしは美味しいけど何かを加えたときに初めて価値が出る。光にも同じことがいえるのではないか。』専門家の話はどんなジャンルも面白いなぁ。2015/02/08
インテリ金ちゃん
0
居間やダイニング等の部屋毎の照明方法の説明は多かったが、行為毎の照明方法の説明はなかった!とは言え、1部屋1行為ではないからあまり変わらないか...あかりからのまちづくりは、おもしろかった。2017/07/01
パングル
0
樹木シルエットパターンで穴をあけたパンチングメタル。2013/12/10
gden
0
★★★★☆ 照明デザインについて知りたかったため読書。 光の本質を、空間を照らすだけではなく空間を形作るものとして著者は捉える。一章ではアクティビティ視点からの照明デザイン、二章では都市の歴史や地形を浮かび上がらせる照明のあり方を、三章ではそうした照明のディテールを事例とともに紹介している。また、LEDや蛍光灯からは何か大事なものが抜け落ちてしまっているのでは、との鼎談も興味深かった。 今後様々なアセットタイプを企画する上で、経済的合理性だけではなく本書のような空間を形作る照明のあり方を考えていきたい。2019/11/05