目次
1 建築家論
2 現代建築と芸術
3 現実と創造
4 技術と人間
5 機能と空間
6 設計の経験
著者等紹介
丹下健三[タンゲケンゾウ]
1913年、大阪府生まれ。1935年、東京帝国大学(現・東京大学)工学部建築科卒業後、前川國男建築事務所に入所。1942年、大東亜建設記念営造計画設計競技に1等入選。1949年、東京大学大学院を修了後、同大学建築科助教授に就任。1951年、CIAMに招かれ、ロンドンで広島計画を発表。1961年、丹下健三・都市・建築設計研究所を設立。1963年、東京大学工学部都市工学科教授に就任(1974年まで、その後名誉教授)。フランス建築アカデミーゴールドメダル受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
nobi
49
冒頭の1建築家論は華々しい活躍をした建築家というイメージからは隔たってネガティブな言葉の多さが意外だった。日本での横の連携が乏しく個々の建築家が種々圧力の下で創造力を擦り減らしてしまう状況への嘆き。全体も悲壮感漂う印象。終戦の翌年には爆心地に近い現場小屋で一ヶ月余りを過ごしたという広島復興都市計画に参画した経験が大きいよう。その体験を通じて「素朴な機能主義の建築感が大きくゆさぶられた」という。その彼の説く建築論はアノニマスになりがちな時代にいかにアイデンティティーを復権してゆくかの使命感に支えられている。2021/10/30
encore
0
丹下は書き手としてもすごかった! 単純に弁証法の使い手としてくくるのはもったいない。彼の歴史観と広島がいかにお互いに生身でもってぶつかり合ったのかが伝わってきて、絶対に広島平和記念資料館に行こうと思った。2014/05/14
-
- 和書
- 〈ガイドブック〉清水寺