内容説明
認知症の症状の進行による知的機能の低下は、日常生活や社会的な活動などに支障をきたす。認知症高齢者にとって、生活環境そのものを意図的にしかも計画的に工夫・配慮することは重要なポイントといえる。能力の低下を補い、生活の回復に効果的な環境評価と整備手法の実際をケア環境の視点から科学的に説く。
目次
第1部 日本における認知症高齢者のケア環境
第2部 海外における認知症高齢者のケア環境
第3部 認知症ケア実践のための環境支援指針と施設環境づくり
第4部 認知症高齢者環境配慮尺度からみた特別養護老人ホームのケア環境
第5部 ユニットケア施設の実践と認知症高齢者への効果
第6部 認知症高齢者のための在宅ケア環境
著者等紹介
児玉桂子[コダマケイコ]
日本女子大学家政学部住居学科卒業。日本大学理工学研究科修士課程建築学専攻修了。東京都老人総合研究所を経て、日本社会事業大学社会福祉学部教授。博士(工学)、日本老年社会科学会理事、日本認知症ケア学会理事、認知症介護研究・研修東京センター上級客員研究員など。高齢者住環境の計画と評価、福祉と環境の連携に関する研究と教育に従事
足立啓[アダチケイ]
関西大学大学院工学研究科建築学専攻修士課程修了。ワシントン大学大学院(建築デザイン)修士課程修了し、米国OAC(ロサンゼルス)勤務。帰国後、関西大学工学部助手、同専任講師を経て、和歌山大学システム工学部教授。博士(工学)、認知症になっても安心して暮らせる町づくり100人会議委員、日本認知症ケア学会評議委員、認知症介護研究・研修大府センター講師、日本老年社会科学会理事、EDRA会員など。専門は障害者・高齢者の住環境デザイン、認知症ケア環境の研究
下垣光[シモガキヒカル]
日本大学大学院文学研究科心理学専攻博士後期課程満期退学。聖マリアンナ医科大学病院を経て、日本社会事業大学社会福祉学部准教授、日本老年社会科学学会監事、東京都福祉サービス評価推進機構評価・研究委員。専門は老年期の臨床心理学、特に認知症高齢者のデイケア、家族相談、評価やケア環境の研究
潮谷有二[シオタニユウジ]
日本社会事業大学大学院社会福祉学研究科修士課程修了。長崎純心大学人文学部現代福祉学科助教授、厚生労働省社会・援護局総務課 社会福祉専門官を経て、長崎純心大学人文学部現代福祉学科教授、日本社会福祉学会など。専門は社会福祉学、社会老年学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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