内容説明
生活から見た住まいの変遷。洞窟住居から近・現代住宅まで、はじめて書き下ろされた通史。
目次
序章 石の文化と木の文化
第1章 原始―洞窟から原始住居へ
第2章 古代―文明成立とラテン系住宅の形成
第3章 中世―封建社会とゲルマン系住宅の展開
第4章 近世―貴族住宅と近世的住宅の定型
第5章 近・現代―近・現代住宅の光と影
著者等紹介
後藤久[ゴトウヒサシ]
1937年東京都に生まれる。1961年早稲田大学理工学部建築学科卒業。1961~1966年東畑建築事務所勤務。1966~1970年早稲田大学大学院。早稲田大学講師、早稲田大学大学院客員教授などを歴任。日本女子大学住居学科教授。工学博士
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Jonec
0
日本語で西洋の住宅の歴史を通史として読める唯一と言っても良い本。研究が細分化・深化し、多くの情報が発信され、最新の研究成果が続々と出てくる今、通史という大きな枠組で語ることは難しい。歴史の本は複数著者による分担執筆が多い中、単著である本書は全欧・全時代を網羅するものでは無いが、それ故に西洋の住居が辿ってきた流れがダイナミックに語られ、読み応えがある。ザッと一読してから、もう一度詳しく読むのがおすすめ。図版、解説も多いが再読時には手元に用語を調べるツール、建築図集の用意があればより楽しく読めるだろう。2012/05/11
鯵
0
西洋住居建築を旧石器時代から学べる本。ファザードだけではなく、動線から間取りを考えたり、上級社会への憧れ、模倣からの間取りを見ていったりと、内部に関しても多く興味深かったです。2011/06/06