内容説明
本書の軸になっているのは「管理」「震災」「建て替え」であるが、それらの中に見られた具体的問題の考察を通じてマンションという住まいとその将来をどのように考えたらよいかを述べてみた。
目次
1 マンションの評価と展望(マンション再考;マンションライフの展望―積極管理を考える)
2 阪神大震災とマンション(被災地で考えたこと;マンションの被害と復興過程;マンションの復興と容積率緩和の問題;被災マンションの再建―評価と課題)
3 管理のあり方(維持管理の経験から;計画的修繕を進めるために;運営管理システムのあり方;中間システムの活用)
4 マンションの建て替え(マンション更新のあり方―「建て替え」を考える;日本のマンション建て替え問題;区分所有法の建て替え決議要件)
著者等紹介
梶浦恒男[カジウラツネオ]
1938年大阪市に生まれる。1964年東北大学工学部建築学科卒業。1966年京都大学大学院工学研究科修了。1967年大阪市立大学家政学部助手。1978年大阪市立大学生活科学部助教授。1989年大阪市立大学生活科学部教授、現在に至る。工学博士。日本マンション学会理事関西支部長/集合住宅維持管理機構理事。受賞に日本都市計画学会設計奨励賞(1976年度)。日本建築学会賞(1994年論文部門)「分譲集合住宅の管理に関する一連の研究」。主著書に『事例・地方自治 第6巻 環境保全』(共著、辻清明監修、木原啓吉編)、ほるぷ出版、1983/『改正区分所有法とマンション管理』(編著)、都市文化社、1984/『集合住宅を長持ちさせる法』彰国社、1986/『居住者のマンション管理』(監修著)、都市文化社、1988/『新版マンション管理を問う』(編著)、同前、1989/“Common Interest Communities”S.E,Barton & C.J.Silverman ed,Univ.of Cal.1994/『分譲マンションの管理-居住の学からのアプローチ』(編著)、彰国社、1997など
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