内容説明
読み出したらやめられない。建築をめぐる14の醍醐味。
目次
1 朝の授業(建築と出会う―揺れ動く心(安藤忠雄)
建築は美しい―技術と芸術の融合(佐々木睦朗)
建築を結ぶ―人間のもつ豊かさの多様な発露としての建築(松村秀一) ほか)
2 昼の授業(建築はしぶとい―建築の強さについて(鈴木博之)
建築を感じる―小さき場のために(松山巖)
建築は大変だ―建築家という職業(妹島和世) ほか)
3 夜の授業(建築を探る―謎のお雇い建築家(藤森照信)
建築に刃向かう―歴史を見直す、歴史から見直す(山岸常人)
建築は直せる―技と心と心意気(西沢英和) ほか)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
バナナフィッシュ。
10
建築っていうとそのデザイン性にばかり目が行きがち。だが、この本を読むとその見方がなんと狭く、自分都合でいたかがよくわかる。機能と美と強さ。この三つが昔から言われる建築の三大用要素らしい。これはパルテノン神殿のような古来から残る建築物にも当てはまるらしい。神を祀る神殿として機能していることはもちろんのこと、あのような素材剥き出しの美を成り立たせるために計算された柱の傾きとサイズ、形式美。崩れながらもいまだに建立するその強さ、見るものを引き付けるその威風。2016/10/16
ganesha
4
建築家や構造家、建築学の教授などがそれぞれの建築観を語った一冊。20年近く前の本だが、内藤廣の杉について、妹島和世の日々の仕事、藤森照信のウォートルスの謎など興味深く読んだ。2022/01/27
takao
3
p.260 マンションでは屋上防水が12,3年が目安とされる。その頃には、深い庇をもった屋根瓦を既存のマンションの屋上におくとよい。寿命を飛躍的に伸ばすことができし、夏涼しく、冬暖かくなる。西澤英和 京都大学講師・建築医2018/05/09
とうこ
3
テーマごとに、全文読んだり飛ばし読みしたりしたけれど、そこは自分の興味の問題。いろいろな視点からの「建築」が語られていて、まだ入り口付近をうろうろしている私にとっては面白かった。手元に置いておくのもあり。(図書館本)2016/01/10
ゆずこまめ
2
建築学科の学生やこれから建築を志す人向けに書かれたものらしい。執筆者は安藤忠雄さん始め建築界のスター揃い。どれだけ建築について考えるかは別として、建築と無縁で生きる人はいない。一度読んでみてもいい本。2021/05/24